プロキシ・・・・昔は胡散臭いイメージがありました。
私はその時代を生きていたけど、確かに胡散臭い業者は存在していました。
そのような業者は個人情報を売買していた噂がありました。
また2チャンネルに登場するプロキシ投稿も、気味が悪いものでした。
昔のプロキシは悪い印象が強かったです。
そんなプロキシでしたが、最近は大手のIT会社も利用するようになってきました。
目次
プロキシのメリットを整理します
まずはプロキシのメリットを整理します。
IPアドレスの隠蔽
プロキシ経由でwebサイトにアクセスすれば、プロキシのIPアドレスが通知されます。
最近のレンタルサーバーはアクセス解析ソフトが標準で装備されているので、アクセス者のIPアドレスを知るのは難しくはないです。
IPアドレスを知ったら何が分かるかといえば、アクセス者のプロバイダーや住所の一部が分かってしまうのです。
外国のwebサイトにアクセスする人がブロックされることはありますが、いずれもIPアドレスを参照しているといわれています。
キャッシュ機能の容量が多い
クライアントのブラウザにもキャッシュ機能があるけど、プロキシのキャッシュ機能は容量が多いので、画像を保存するときに便利です。
webサイトにアクセスをしたら画像が表示されないケースがありますが、原因はサーバーから画像情報を入手するのが遅いからです。
プロキシ経由で二回目以降アクセスする時は、プロキシに保存された画像がクライアントのブラウザに表示される仕組みになっているので、わざわざwebサイトの画像を入手する必要がありません。
セキュリティが強化される
プロキシは利用者とwebサーバーの間に位置するため、直接webサーバーにはアクセスしません。
そのためwebサーバーからウイルスをもらっても、プロキシが遮断してくれる可能性があります。
セキュリティのためにプロキシを使用する例は多いですが、ファイアウォールも同じような役割を果たしています。
ただプロキシにはセキュリティ強化以外の機能もあるので、さまざまな機能をワンストップで利用したい人は、プロキシを導入した方が安上がりかもしれません。
プロキシを利用する具体的なメリット
表面的にプロキシを利用するメリットを解説しましたが、これからはより身近な例を出して解説します。
地域限定のYouTube番組が閲覧できる
プロキシを利用すれば地域限定のYouTube番組が閲覧できます。
その際は現地のIPアドレスに乗り換える必要がありますが、大手のプロキシサービスは世界中のIPアドレスを有していることが多いので、閲覧できるYouTube番組が増える可能性が高いです。
ただ情報だけ取得してもお金にはならないので、ビジネスを始める人は、入手した情報をブログやホームページで公開した方がいいでしょう。
広く紹介することでコアなファンが付きやすくなり、結果的に収入も増えやすくなります。
何回も同じブログやホームページにアクセスするのは、新しい情報を入手したいからだと思われますが、外国の情報であれば尚更価値があります。
旅行会社は絶対に世界中のYouTube番組に目を通すべき
海外旅行を取り扱う旅行会社は、絶対に世界中のYouTube番組に目を通すべきです。
日本では知ることが難しい現地の観光スポットを、顧客に紹介できるからです。
自然が好きな顧客が多ければ、現地のYouTube番組の自然を見せて、楽しんでもらえばいいでしょう。
動画の良さは文字では表現が難しい情報を映像で伝えることが出来ることです。
大自然から流れる自然音や大自然の神々しい景色などは、YouTube番組を観てもらった方が、適切に素晴らしさを伝えることができますよ。
画像サイトで集客する時
画像サイトで集客する時も、プロキシを使った方がいいでしょう。
画像サイトは多くの画像をキャッシュ領域に保存するのが好ましいですが、容量の多いプロキシであれば問題はないでしょう。
利用者が画像サイトを訪問して一番ガッカリすることは、画像の表示が遅いことです。
一回や二回ぐらいの遅延であれば我慢してくれる人はいると思いますが、三回も遅延が続けば、「もう二度とアクセスするか!」って気持ちになるのではないでしょうか?
プロキシのキャッシュ領域は容量が調節できるタイプが多いので、小規模な画像サイトから大規模な画像サイトまで適用可能です。
画像サイトを構築する時は著作権に注目
私はよく画像サービスを利用しますが、最近は著作権にうるさいです。
そのため、注意書きをよく読んでから、画像をダウンロードするようにしています。
プロキシを活用して画像サービスを利用するときも、著作権には十分に注意しなければいけません。
オリジナル画像を用意する人は心配はいらないと思いますが、逆に無断で使われる可能性があります。
無断使用を防止するには、注意書きを目立つ場所に掲載するのが有効です。
罰則を記載するのも良い方法かもしれません。
社内のみのネットワークシステム
社内のみのネットワークシステムを構築するときもプロキシは有効ですが、プロキシが持つ認証制度を利用すれば尚更セキュリティは強化されるでしょう。
プロキシには履歴を残す機能があるので、私的な目的で使っているかどうかもチェックできます。
全体公開プロキシと比較すれば社内公開のみのプロキシはかなりセキュリティ強度が高いですが、それでも最低限のセキュリティソフトは導入しましょう。
プロキシ以外の対策も必要になることがある
社内公開のみのプロキシはセキュリティ強度が高いですが、万が一情報が流出した場合は、大きな痛手になることが多いです。
プロキシだけですべて防止できたらいいのですが、最近はプロキシを標的にした攻撃が増えているので、プロキシに大きく依存するのは危険かもしれません。
万全を期するのであれば、ファイアウォールの導入も考えましょう。
昨今は病院のネットワークシステムを攻撃するハッカーもいるようですが、プロキシとファイアウォールを併用すれば、尚更セキュリティ強度は高くなるでしょう。
プロキシのメリットは年々多くなる
最近はプロキシを活用する会社が増えてきていますが、webサービスが巨大化してきたらプロキシを活用した方が有利なことがあります。
マンモスサイトになれば画像の量も尋常ではないし、トラフィックも尋常ではないでしょう。
画像の管理はキャッシュ機能を活用し、トラフィックの管理はリバースプロキシを利用するケースが増えてくるかもしれません。
最近はクラウド型のプロキシサービスが増えていますが、プロキシ型であればマンモスサイトであっても、運用しやすいでしょう。
今はプロキシに対して胡散臭さを抱く人は少ない
昔のプロキシ業者は胡散臭い業者が多かったですが、最近は大手のIT会社もプロキシを利用するようになっています。
このような背景があるので、プロキシに対して胡散臭さを感じる人は着実に減っています。
予想ですが、近い将来はプロキシがトレンドになるかもしれません。
マンモスサイトであれば尚更その可能性は高いです。
まとめ
プロキシのメリットについて解説をしましたが、プロキシにはメリットだけではなくデメリットもあります。
特に通信速度に関しては、大きなデメリットでしょう。
それでもメリットとデメリットを天秤にかければ、メリットの方がはるかに多いです。
インターネットで調べたらさまざまなプロキシサービスが増えています。
これはプロキシのメリットが正統に評価されてきた証拠ではないでしょうか?