プロキシ設定の画面にはログイン情報の項目がありません。(chromeを例にしています)
しかしログイン操作を要求されるケースはあります。
慣れている人は直ぐにログインできると思いますが、初めての人は少々慌てるのではないでしょうか。
本記事ではプロキシのログインについて解説しますが、初心者を対象にしています。
目次
プロキシを設定について
Windowsの場合はブラウザからプロキシ設定するケースが一般的ですが、簡単に設定方法について解説します。
プロキシ設定(chrome)
- chromeブラウザを開く
- 右上にある縦の三つの点を探しクリックする
- 設定→システムをクリック
- 「パソコンのプロキシ設定を開く」をクリック
- 利用するプロキシのアドレスとポート番号を入力する(サービス会社が教えてくれる)
- プロキシサーバーを使うを「ON」にする
このように設定すると自動的にプロキシ接続されますが、設定しただけではプロキシサーバーの利用はできません。
Firefoxは少し異なる
Firefoxの場合少し設定画面が異なっていますが、基本的にはプロキシサーバーのアドレスとポートを入力するだけです。
ポート番号は通信の出入り口なので、それを正しく指定しないと正常にアクセスできない可能性があります。
今回はブラウザ経由での設定方法を解説しましたが、Windowsの場合はコントロールパネルからの設定も可能です。
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設定しただけではプロキシが利用できないのは何故?
ブラウザからプロキシ設定できますが、設定しただけではプロキシに接続はできません。
プロキシは共有サーバー
一般的にプロキシは共有サーバーです。(一台のプロキシサーバーを多くの人が使う)
このような背景があるため、プロキシ側は利用者を識別しなければいけません。
誰でも接続できる状態にすれば、ただでプロキシを利用する人が加速度的に増えるからです。
利用者を識別するときはユーザー名とパスワードの値を見ますが、ユーザー名とパスワードはプロキシサービスが提供してくれます。
外部のサービスを使う時もログイン情報は必要
webサービスの中にはプロキシを活用することがありますが、その際もログイン情報は必要です。
ログイン情報をクッキーで管理してくれたら頻繁にログイン情報を入力する必要はありませんが、そうでない場合は都度入力しなければいけません。
このあたりの問題はプロキシサービス側のプログラミング仕様で異なってきますが、都度ログイン情報を送るのが面倒臭い人は、パスワードマネージャーなどのツールを使えばいいと思います。
プロキシ接続の流れを整理
プロキシ接続の流れを整理します。
- プロキシサービスと契約し、ログイン情報をもらう
- パソコンやスマホの設定画面を使い、必要事項を設定する
- 実際に使うときは、最低でも一回目はログイン情報の入力が必要
簡単に流れを整理しましたが、ログイン情報はローカルのメモ帳やクラウド状のメモ帳で管理することをおすすめします。
外部からログイン情報を送信する時のポイント
外部からでもプロキシ接続は可能ですが、その際のポイントを解説します。
基本的にはスマートフォンの利用が楽
スマートフォンは携帯会社の電波を使っているので、外部からでもインターネットできます。
もちろんプロキシ経由のネットサーフィンも可能です。
外部ではスマートフォンの利用が一番楽ですが、外部からノートパソコンを利用する場合は、ログイン情報を前もってクッキーに保存するか、メモ帳などにログイン情報を書き写すことをおすすめします。
Wi-Fiを利用するときはログイン情報の流出に注意
Wi-Fiを利用するときは、ログイン情報の流出に注意してください。
Wi-Fiのユーザー名はデバイスに自動的に表示されることが一般的なので、ログイン情報が盗まれやすいです。
このようなことが考えられるので、たとえプロキシ経由でも、クレジットカードなどの情報を流す時は暗号化通信がどうか確認してください。
暗号化通信が一般化されきた今も、情報を盗む人は一定数います。
プロキシ接続しているからといって、決して油断はしないでください。
ログイン情報は定期的に変更する
プロキシのログイン情報は定期的に変更しましょう。
プロキシを標的にしたハッカーが存在する
最近はプロキシを標的にしたハッカーが増えていますが、ログイン情報を定期的に変更したらハッカーは手こずり、最終的には諦めてくれるかもしれません。
当たり前のことですが共同で使う場合も、ログイン情報は管理者以外へは教えない方が無難です。
管理者以外の人がプロキシ接続をするときは、管理者が先にログインしてください。
それから念の為にパスワード情報は伏せ字にしていた方がいいでしょう。
パスワードを伏せ字にするかどうかはプロキシサーバー側が決めることですが、たいていのwebサービスはパスワードを伏せ字にしているので、おそらくプロキシに接続する時も大丈夫かと思います。
パスワードは推測されにくいものにする
こちらも当たり前のことですが、パスワードは推測されにくいものにしましょう。
推測されやすいパスワードには以下があります。
- 有名な英単語
- 家族の名前
- 生年月日
- 地名
- ペット名
- 同じ文字の繰り返し
- 電話番号
- 郵便番号
- 車のナンバー
- 社員番号
万が一忘れ防止のために使用する場合は、アレンジしたパスワードにすることをおすすめします。
前後に意味不明な英数字を入れたり、秘匿にしている趣味の英文字などを組み合わせたらいいかもしれません。
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管理者は使用者の履歴管理をする
プロキシを共同で使う場合は、管理者は使用者の履歴管理をすべきです。
必要のないサイトにアクセスしていた場合のチェック項目
ビジネスでプロキシを使う場合は、必要のないサイトにアクセスすることはないはずです。
万が一社員が必要のないサイトに何回もアクセスしている場合は、そのサイトをチェックすべきです。
- 暗号化通信に対応しているか
- 個人情報の提供は不必要か
- 身元が分かる法人が運営しているか
最低限これだけはチェックすべきだという項目を紹介しましたが、チェック項目に問題がない場合でもおかしいと感じたら、使用した社員に目的を聞いてもいいでしょう。
履歴はExcelで管理したら分かりやすい
閲覧履歴はExcelで管理したら分かりやすいです。
表にしたら視覚的に理解できるので、見逃しが少なくなるでしょう。
表計算ソフトはExcelでなくても構いません。
今はGoogleスプレッドシートもかなり使いやすくなっているので、Excelがない場合は検討してください。
社員が急に辞めた場合はパスワードを直ぐに変更する
社員が急に辞めた場合は、パスワードを直ぐに変更した方が無難です。
急に辞める理由が体調不良の場合は理解できますが、取って付けたような理由で離職する人はどこか怪しさが残ります。
管理者はそんな異変を見逃さず、必ずパスワードを変更してください。
USBメモリーの有無も確認した方が無難ですが、USBメモリーは小さいのでどこかに隠されたら分からないのが現実です。
まとめ
プロキシとログインをテーマにしましたが、プロキシを活用したからといって、万事が安全になるわけではありません。
管理者はそのようなプロキシの特性をしっかり勉強し、相応しい安全対策を取ることが大切です。
最近はプロキシのセキュリティ対策も声高に叫ばれるようになっていますが、プロキシに限らずパケット通信にはリスキーな要因が一杯あります。
ただセキュリティ対策をしっかり講じればプロキシは力強いビジネスパートナーになるので、必要以上にプロキシを恐れる必要はありません。
セキュリティ対策が徹底しているプロキシサービスであれば尚更です。
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