プロキシを利用するだけだったら、環境変数を編集する必要はありません。
プログラマにとって環境変数は日常的に意識するものだと思いますが、環境変数の編集は曖昧模糊なことが多いので、プログラマでも最小は意味が分からないのではないでしょうか。
本記事では環境変数を編集するメリットについて解説しますが、非プログラマにとっても有益な情報でありたいと思っています。
比率的にいえば自ら環境変数を編集する人はかなり少ないと思われますが、環境変数を学ぶことでシステムやコンピューターがより身近に感じられるようになるでしょう。
目次
環境変数の概略
環境変数の概略を解説します。
まずは環境変数の編集画面を表示させよう
環境変数の編集画面はデスクトップから呼び出せます。
- デスクトップの検索欄に「環境変数」と入力する
- 右下にある「環境変数（N）」をクリックする
- 実際に環境変数を編集する
環境変数は２種類ある
環境変数は２種類あります。
ユーザー環境変数とシステム環境変数です。
ユーザー環境変数は、ユーザーが使うソフトなどの情報が記載されています。
システム環境変数には、最初からOSに組み込まれている編集情報が記載されています。
新たな環境変数をつくるには、「新規」ボタンをクリックします。
新規ボタンをクリックすると、「変数名」と「編数値」欄が表示されます。
変数名と変数値の詳細
変数というのはさまざまなデータを格納する箱のようなもので、変数値は変数に入れる情報です。
ユーザー環境変数のTEMPを選択し編集ボタンを押します。
この場合の変数名はTEMPですが、変数値は「%USERPROFILE%\AppData\Local\Temp」になります。
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TEMPとは一時ファイルのことで、効率性のため一時的にデータを保存します。
保存しようと思えば保存場所を指定しなければいけませんが「%USERPROFILE%\AppData\Local\Temp」が指定の保存場所です。
プロキシの環境変数
当たり前ですがプロキシの環境変数は、プロキシの情報を編集します。
コマンドプロンプトでプロキシの編集をしたい人はいると思いますが、ユーザー名、パスワード、プロキシサーバーのアドレス、ポート番号などが編集できます。
Windowsにはプロキシの編集ページがあるので環境変数に登録する必要はないと思われるかもしれませんが、こっそりとプロキシに接続したい人は環境変数に登録した方が便利です。
他のメリット
プロキシの環境変数には、他のメリットもあります。
窓の杜やVectorにはプロキシ関連のソフトがありますが、ソフトによっては環境変数を参照することがあるからです。
環境変数に登録されていない場合は、そのソフトは正常に作動しません。
当然ながら自らプロキシ関連のソフトを開発したり試したりするときも、プロキシの環境変数は編集しなければいけません。
Linux系のOSは環境変数の編集が必須
WindowsにはGUIによるプロキシの編集ページがあるので環境変数は不要かもしれませんが、コマンドで操作するLinux系のOSは環境変数の編集が必須です。
基本はWindowsと同じ
Linuxの環境変数の役割はWindowsと同じです。
ただすべてコマンドで操作するのが相違点です。
そのため、コマンドの知識は必須です。
exportコマンド
Linuxで環境変数を編集するときは、「export」コマンドを使います。
基本はWindowsと同じく変数名と値の編集です。
プロキシ関連の環境変数もWindowsと同じく、ユーザー名、パスワード、プロキシサーバーのアドレス、ポート番号などが指定できます。
編集した内容は「printenv」コマンドで確認できます。
プロキシのアドレスやポートが変更になった場合は環境変数も再編集
Windowsも同じですが、プロキシのアドレスやポート番号が変更になった場合は、再編集しなければいけません。
再編集するときは一旦削除した方が手っ取り早いかもしれません。
削除するときも「export」コマンドを使いますが、オプションは「-n」を指定します。
プロキシ情報が変更になった場合はプロキシサービス会社から連絡があると思いますが、コピー＆ペーストを活用したら間違いは少ないです。
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クラウドサーバーを使う人は環境変数編集の知識があれば便利
最近はクラウドサーバーを使う人が増えていますが、頻繁に使う人は練習をして環境変数の編集に慣れておきましょう。
まずはWindowsの環境変数ページで練習
初心者の人はWindowsの環境変数ページで慣れた方が無難です。
何故ならばGUI操作できることが多いからです。
昔のユーザーであればコマンド操作は苦にならないと思いますが、GUIに慣れた現代のユーザーはGUI操作できる環境下で練習した方が挫折が少ないです。
Windowsで環境変数の編集に慣れたあとはLinuxで環境変数の練習をしてもいいと思いますが、コマンドがWindowsと異なることがあるので、あらかじめ必要なコマンドを整理しておきましょう。
クラウド環境下で環境変数を編集する意義
クラウド型サーバーは多くの人が使うのが基本なので、環境変数を格納する場所を指定した方が便利です。
有名なクラウド環境にはAmazon EC2 インスタンスタイプがありますが、参考資料はあります。
参考資料を読んでも理解できない場合は、Q&Aサイトで質問しましょう。
プロキシサービスは大手を選ぶ
環境変数の値をなんども修正するのは面倒くさいものですが、回避するにはどうすればいいでしょうか？
大手のプロキシサービスを選ぶ
大手のプロキシサービスのアドレスとポート番号は長く使われているので、一度編集したらずっと使えることが多いです。
しかし大手のプロキシサービスといわれて、直ぐに会社をイメージできる人は少ないのではないでしょうか？
しかも大手のプロキシサーバーは海外発のものが大半なので、ますます会社をイメージするのが難しくなります。
大手のプロキシサービスを選ぶポイントは利用者層
大手のプロキシサービスを選ぶポイントは、ズバリ利用者を見ることです。
利用者に有名大手企業が多ければ、大手のプロキシサービスであると判断できます。
ただ問題が一つあります。
如何に利用者数を調べるかですが、公式ページが英語で書かれている場合は、読むことすら嫌になる人が大半でしょう。
このような理由があるので、公式ページが日本語で書かれているプロキシサービスを選びましょう。
大手以外を選ぶときは十分に信頼性をチェック
大手以外を選ぶときは、十分に信頼性をチェックしてください。
信頼性のチェックポイントは以下です。
- メールの返信文は親切で丁寧か？
- 24時間365日作動しているか？
- 有人監視をしているか？
非常に大切な三つのポイントを挙げましたが、中小のプロキシサービスの中には胡散臭い業者も混じっていることが想定されるので、必ずチェックポイントは意識してください。
まとめ
プロキシ環境変数についてさまざまな角度から見てきましたが、環境変数の知識はあった方が便利なことが多いです。
Windowsであれば環境変数の編集はさほど難しくはないので、まずは気楽に試してほしいと思います。
迷ったときはこちらの記事や解説サイトを参考にしてください。
最初は難しいかもしれませんが、慣れたら面白くなりますよ。