プロキシサービス研究ブログ

多段プロキシのやり方|メリットとデメリット

プロキシサーバーを経験したことがある人は、多段プロキシという名前を聞いたことがあるでしょう。プロキシサーバーはIPの代理サーバーで、匿名性が期待できます。多段プロキシは通常のプロキシサーバーよりも、匿名性の強度が強いです。

本記事では多段プロキシに焦点を充てて解説をしますが、多段プロキシのメリットとデメリットも紹介します。初めて多段プロキシを構築する人は、参考にしてください。

多段プロキシのやり方を知る前に概略を知ろう

通常のプロキシサーバーは一つのブラウザに対して一つのプロキシサーバーですが、多段プロキシーは一つのブラウザに対して、複数のプロキシサーバーがあります。より具体的に解説します。Aというプロキシサーバーと、Bというプロキシサーバーがあるとします。

利用者は最初にAというプロキシサーバーにリクエストを送りますが、リクエストを受け取ったAというプロキシサーバーは、Bというプロキシサーバーに同じリクエストを送ります。そして最後はBというプロキシサーバーが、webサーバーにリクエストを届けます。

伝言ゲームに似ていますが、多段プロキシは複数のプロキシサーバーを使います。webサーバーには、BのプロキシサーバーのIPアドレスが通知されます。

多段プロキシのやり方の流れ

これからは多段プロキシを設定するときの流れを紹介します。

Squidをインストールする

多段プロキシを構築する方法はいろいろありますが、インターネット上にマニュアルが多いSquidをおすすめします。Squidはプロキシサーバー構築ソフトの定番で、多くの人が利用しています。

Squidのファイルは、以下の公式サイトからダウンロードできます。特に理由がなければ、バイナリパッケージを選んでください。なお今回はLinuxマシーンに構築します。

Squidの公式サイト

インストールの方法は、インターネットサイトで広く紹介されているので参考にしてください。インストールした後は、squid.confを編集します。編集する主な項目は以下です。

PROXY HOSTはホスト名、IPアドレス、ポートを指定、TYPEはparentを指定、HTTP PORTは上位プロキシの待受TCPポートを指定します。基本的には使うプロキシのホスト名、IPアドレス、ポートを順番に指定するだけですが、ACLを使えば便利です。

ACLとはアクセスコントロールのことで、さまざまな項目を制御できます。関心のある人は、関係サイトを参考にしてください。

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多段プロキシのメリットとデメリット

多段プロキシの構築はSquidを使えばさほど難しくはありませんが、多段プロキシにはメリットとデメリットがあります。以下では多段プロキシのメリットと、デメリットを考察したいと思います。

多段プロキシのメリット

仕事柄プロバイダのIPアドレスを隠蔽したい人はいます。そのような人はプロキシサーバーを利用しますが、一つのプロキシサーバーしか利用しなかったら、何らかの拍子にプロバイダのIPアドレスがバレる可能性はあります。

これは多段プロキシでも同じですが、多段プロキシは複数のプロキシがあるので、プロバイダのIPアドレスに辿り着くのが大変です。プロバイダのIPアドレスに辿り着きにくいのは、多段プロキシの最大のメリットです。

多段プロキシのデメリット

多段プロキシの最大のデメリットは、通信速度が遅いことです。これはネットワークの通信経路を考えたらわかります。A、B、C、D、E、F、Gというプロキシがあるとします。

ユーザーが送ったリクエストは、先ずAというプロキシサーバーに届きます。ユーザーのリクエストを受け取ったAのプロキシサーバーは、Bのプロキシサーバーにリクエストを送ります、そしてBというプロキシサーバーは、Cというプロキシサーバーにリクエストを送ります。

この流れはGというプロキシサーバーまで続きますが、Gというプロキシサーバーはwebサーバーにリクエストを届けます。

多段プロキシの通信速度が遅くなる理由はご理解いただけたかと思いますが、プロキシが増えれば増えるほど物理的に遅くなるのは当然です。試してはいないですがA、B、C、D、E、F、Gというプロキシがあれば、使い物にならないほど遅いと思います。

多段プロキシを組んでも調査すれば本当のIPアドレスはわかる

多段プロキシを構築すれば匿名性が高くなるのは事実ですが、真剣に調査すれば本当のIPアドレスはバレます。その理由は、プロキシサーバーにはアクセス者のIPアドレスが残るからです。各プロキシサーバーの履歴を辿っていけば、プロバイダのIPアドレスに辿り着けるのはいうまでもありません。

このような追跡は裁判所が許可すれば実行できます。匿名掲示板では多段プロキシを使っている人が多いようですが、多段プロキシは完璧ではないことをよく理解しましょう。

ビジネスで使う人は有料のプロキシサーバー

プロバイダのIPアドレスを隠したい人は、海外のIPアドレスを使えばいいでしょう。海外のIPアドレスを使えば、感づかれる可能性は低いです。

海外のIPアドレスの利用は無料のプロキシサーバーでも可能ですが、無料のプロキシサーバーは個人情報の管理が甘い傾向にあります。管理が甘い理由には管理に費やす時間がないことと、インフラが整っていないことがあります。

また無料プロキシサーバーはセキュリティ対策が甘いです。プロキシサーバーもウイルスに感染する可能性はあるので、セキュリティ対策はしっかり行うべきです。しかし無料プロキシサーバーの運営者は、できるだけ安いコストで広告収入を得たいと思っています。

そのためセキュリティ対策に、多くのコストを費やすことはしません。無料のプロキシサーバーの中にも暗号化に対応しているところはありますが、真のセキュリティ対策は暗号化だけでは実現しないと思います。

ビジネスでプロキシサーバーを使う人は、有料のプロキシサーバーに限ります。有料のプロキシサーバーは、個人情報の管理がきちんとしています。そのため個人情報が流出しにくいです。また信用のため、セキュリティ対策にも力を入れています。

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Bright Dataでも匿名性は守れる

Bright Dataは多段プロキシではありませんが、個人情報の管理はしっかりしています。そのため個人情報が流出する心配はないと思います。webサーバーにはBright DataのIPアドレスが通知されますが、心配な人は海外のIPアドレスを利用したらいいでしょう。

Bright Dataは世界中にデータセンターがあるので、さまざまな国のIPアドレスが利用できます。Bright DataのIPアドレスは便利で、国や都市が自由に指定できます。このことは非常に便利で、日本国内にいても海外の会社だと思わせることができます。

日本のプロバイダは広く知られていますが、海外のプロバイダは現地在中の人以外は知らないでしょう。そのためプロキシサーバーのIPアドレスであっても、判別できる人は少ないです。

Bright Dataの公式サイト

日本人の担当が確実に着くのは本ブログ経由の方のみになりますので、ご注意ください。こちらのサイトからお申し込みいただければ、間違いなく日本人担当がつきます

Bright Dataは情報収集ビジネスに最適

多段プロキシを構築する人は、匿名で情報収集したいと思っているのではないでしょうか?Bright Dataは情報収集に最適なプロキシサーバーで、世界の有名企業も利用しています。以下ではBright Dataが、情報収集ビジネスに最適な理由を紹介します。

世界の主要国にデータセンターがある

海外のサイトの中には、国単位でアクセスを規制しているところがあります。そのようなサイトはアクセスしても、「そちらの国では閲覧が許可されていません」のようなメッセージが流れます。しかし知りたい情報が閲覧できないのは、ビジネスでは不利になります。

Bright Dataは世界中にデータセンターがありますが、データセンターを設置している国はいずれも重要な国です。Bright Dataが、データセンターを設置している国を紹介します。

経済のグローバル化に伴い海外の情報を仕入れることは重要になってきましたが、Bright Dataは情報収集ビジネスの強い味方です。

匿名のクローラーがSNSにアクセス

Bright Dataのプロキシマネージャーを使うと、匿名のクローラーがSNSにアクセスします。Googleもクローラーを活用し情報を収集していますが、クローラーは情報収集の強い味方です。

SNSは個人の本音が飛び交う場所ですが、SNSの情報を商品開発のヒントにしている企業はあります。今は何が売れるかわからない時代ですが、SNSの情報を参考に商品開発をすれば、売れる可能性は高くなるでしょう。

匿名のクローラーは自動的に情報を収集するので、その間は他の仕事に時間を充てることができます。昔は人を雇って情報収集活動をしていましたが、今はクローラーが活躍する時代です。

使用デバイス数に制限がない

膨大な情報を収集するには多くのスタッフが必要ですが、使用デバイス数に制限があったらスタッフを雇う意味がありません。Bright Dataは使用デバイス数に制限を設けていないので、多くのスタッフを抱える企業は助かります。

またBright Dataは同時接続数の規制がないので、常に良好なパフォーマンスが期待できます。同時接続数に規制があれば、大人数での情報収集活動は難しいです。

ユーザーもトラフィックの管理ができる

プロキシマネージャーを使えば、ユーザーでもトラフィックの管理ができます。大人数が同時に一つのプロキシサーバーにアクセスしたら、プロキシサーバーのトラフィック量は瞬く間に増えます。トラフィック量が増えたら、遅延が発生しやすくなります。

Bright DataのプロキシマネージャーはGUI操作が可能なので、コンピューターに慣れた人であれば誰でも扱えます。このような素晴らしいツールが、無料で使えるのは凄いことです。プロキシマネージャーを使うだけでも、Bright Dataと契約する価値はあります。

まとめ

多段プロキシのやり方、多段プロキシのメリットとデメリットについて解説をしましたが、多段プロキシにはさまざまな問題点があります。一番大きな問題点は通信速度が低下することですが、通信速度の低下はビジネスのパフォーマンスを悪くします。

匿名性を維持したい人はBright Dataと契約し、海外のIPアドレスを使いましょう。IPアドレスの指定も、プロキシマネージャーでできます。Bright Dataは一ヶ月から契約可能で、決済はクレジットカードとPayPalが使えます。

Bright Dataの公式サイト

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