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プロキシサーバーとキャッシュの関係
プロキシサーバーはサーバーの一種で、キャッシュ機能があります。キャッシュ機能はアクセスした情報を、キャッシュ領域に保存します。プロキシサーバーとキャッシュ機能そのものには問題はありませんが、「プロキシサーバー キャッシュさせない」というキーワードで検索すると、何件かの記事がヒットします。
本記事ではプロキシサーバーと、キャッシュ機能について深掘りしたいと思います。キャッシュに関してはスマートフォンも関係しているので、勉強しても無駄になることはないでしょう。
プロキシサーバーのキャッシュ機能
プロキシサーバーにはキャッシュ領域があります。自前のプロキシサーバーだったら、キャッシュ領域の容量は変更できると思います。プロキシサーバーのキャッシュ領域は、一度閲覧したデータを保存します。そのため、二回目以降はwebサーバーにアクセスする必要がありません。
通常のインターネットは、ユーザーがwebサーバーに直接リクエストを送り、webサーバーはユーザーのリクエストに応えます。最終的にはユーザーのブラウザにデータを表示します。その際はブラウザにはキャッシュが残るので、二回目以降は表示が速くなります。
プロキシサーバー経由のインターネットの流れをみます。ユーザーは同じくwebサーバーにリクエストを送りますが、最初に届くのはプロキシサーバーです。そして一度閲覧したデータは、プロキシサーバーのキャッシュ領域から取り出します。
そのため二回目以降はwebサーバーにアクセスする必要がなくなるので、表示速度は速くなります。プロキシサーバーのキャッシュ領域はブラウザのキャッシュ領域よりも広く、大量のデータが保存できます。
プロキシサーバーにキャッシュさせない方法
これからはプロキシサーバーにキャッシュさせない方法をみます。
自前のプロキシサーバーはプロキシのキャッシュを無効にする
自前のプロキシサーバーは、キャッシュ機能を無効にしたら良いと思います。プロキシサーバー構築ソフトによっては無理なケースがあるかもしれませんが、有名なプロキシサーバー構築ソフトのSquidは設定時に無効にできます。
また特定条件に合致した場合だけ、キャッシュさせない設定にすることも可能です。Squidのキャッシュを無効にする方法は広く紹介されているので、関心のある方はGoogleで検索してください。
自前のプロキシサーバーでない場合はコンテンツにヘッダーを加える
自前のプロキシサーバー以外は、プロキシサーバーの設定を勝手に変更することはできません。しかし自ら発信するサイトを、キャッシュさせないようにすることは可能です。
通常サイトはHTMLで編集しますが、HTMLはヘッダーの編集もできます。ヘッダーにはwebサーバーや、プロキシサーバーに伝えたい情報を記入します。サイトをキャッシュさせないときは、以下の命令文が便利です。
「Cache-Control: private」は、Webサーバから返されるコンテンツが、ただ一人のユーザのためのものであることを伝えています。
「Cache-Control: no-store」は、Webサーバから返されてくるコンテンツを、キャッシュに記録してほしくないことを伝えています。
他にもキャッシュ関係のヘッダー文はありますが、上記を記述するだけでも効果はあると思います。しかし100%効果があるかどうかは保証できません。
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キャッシュされたら都合の悪いこと
プロキシサーバーのキャッシュ機能は利用者の便宜のために実装していますが、それでもキャッシュをしてほしくない人は一定数います。キャッシュをしてほしくない理由を考えます。
個人情報
キャッシュに個人情報が残っていたら、何となく気持ちが悪いものです。キャッシュの内容はテキスト編集ソフトで閲覧することができるので、絶対に残さない方が良いと思います。POSTメソッドで送信した個人情報はキャッシュされにくいと思いますが、GETメソッドで送信した個人情報はキャッシュされやすいと思います。
HTMLファイルが読める人であればPOSTメソッドかGETメソッドかの区別は付きますが、読めない人は皆目わからないでしょう。
企業秘密
企業秘密をインターネット上に流すことはないと思いますが、サイトの管理が甘ければ何らかの拍子にキャッシュに記録される可能性はあります。この問題を防ぐには管理体制を厳しくするしかありませんが、技術力のない社内担当者には荷が重いです。
不安なときは、外部の専門会社に管理体制の不備を調べてもらうしかありません。企業情報の流出は会社の信用を失墜させるので怖いです。
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プロキシサーバーはメリットの方が多い
プロキシサーバーは、デメリットよりもメリットの方が多いです。以下では、プロキシサーバーのメリットを紹介します。
負荷分散ができる
リバースプロキシを設置すれば負荷分散ができます。アクセスの多いサイトは負荷分散ができたら便利ですが、リバースプロキシを設置すれば比較的に簡単に実現します。負荷分散のためにリバースプロキシを設置している会社は多く、大部分は負荷分散に成功しています。
リバースプロキシは、普通のプロキシと通信過程が少し異なります。普通のプロキシサーバーは、まずプロキシサーバーにユーザーのリクエストが届きます、ユーザーのリクエストを受け取ったプロキシサーバーはインターネット経由で、webサーバーにユーザーのリクエストを届けます。
リバースプロキシも、ユーザーのリクエストが最初に届く場所はプロキシサーバーです。しかしリバースプロキシは、ユーザーのリクエストをインターネット経由で受け取ります。そして条件に応じていろいろなwebサーバーにリクエストを届けます。
匿名性が維持できる
匿名性の維持は、プロキシサーバー最大のメリットではないでしょうか。プロキシサーバーにはユーザーのIPアドレスが通知されますが、プロキシサーバーがwebサーバーにリクエストを届けるときは、プロキシサーバーのIPアドレスが通知されます。
そのためwebサーバーは、最初にリクエストを送った人の存在に気付くことはありません。匿名性を維持したら、情報収集活動がしやすいです。プロバイダのIPアドレスからある程度の情報はわかるので、完全に匿名性を維持したい人は、プロキシサーバー経由でインターネットをした方が良いと思います。
プロキシサーバーの多くは海外のIPアドレスを使っているので、外国の情報を収集する企業は便利だと思います。日本のIPアドレスを使い外国のサイトにアクセスしたら、外国のサイトの運営者は何者かと思うでしょう。数回程度であれば問題はないと思いますが、数百回以上も日本からアクセスがあれば、スパイではないかと勘ぐられる可能性があります。
コスパ重視の人はBright Dataが一番
コスパでプロキシサーバーを選ぶ人には、Bright Dataをおすすめします。Bright Dataは一ヶ月からの契約が可能で、決済はクレジットカードとPayPalが使えます。
EXPERIMENTINGプランは月額300$
Bright DataのEXPERIMENTINGプランは、月額300$です。本日の為替レートは1ドルが109円台です。計算しやすいように110円にします。日本円に直すと33,000円です。この価格の中にはIPアドレスの使用料も含まれています。
日本のプロバイダの固定IPアドレスを購入すれば、8万円以上することがあります。(ビジネスタイプの場合)このようなことを考えたら、Bright Dataの月額費用は安いのではないでしょうか?しかもBright DataのIPアドレスは海外のIPアドレスなので、海外の情報を仕入れる人は助かると思います。
基本的に一つのアカウントにつき一つのIPアドレスですが、海外の情報をメインに仕入れる人は最初から海外のIPアドレスを取得した方が良いと思います。
海外のIPアドレスを使えば匿名性が増すだけではなく、閲覧できるサイトが増える可能性があります。海外のサイトの中には国外からのアクセスを禁止しているところがありますが、許可されたIPアドレスに乗り換えたら閲覧できるようになるでしょう。
モバイル用のIPアドレスもある
外出先で情報収集するときはモバイル用のIPアドレスが便利ですが、Bright Dataはモバイル用のIPアドレスも保有しています。モバイルのIPアドレスもwebサーバーに通知されるので、プロキシサーバーのIPアドレスを使った方が安心です。
クローラがある
Bright Dataにはクローラがあります。Bright Dataのクローラは便利です。Bright DataのクローラはBright DataのIPアドレスを使うので、利用者のIPアドレスがwebサーバーに通知されることはありません。
インターネットの膨大な情報を人力で収集するのは大変ですが、Bright Dataのクローラを使えば短時間で収集できます。現在でも収集を収集マシーンに任せている企業はありますが、一般の会社がそのような収集システムを開発するのは無理です。
しかしBright Dataのプロキシマネージャーを使えば、ITリテラシのない人でも使えます。プロキシマネージャーは、Bright Dataと契約したら無料で使えます。
まとめ
プロキシサーバーにキャッシュさせない方法を解説しましたが、心配な方は実践してください。プロキシサーバーにはデメリットもありますが、メリットの方が遙かに多いです。最近のITビジネスは、プロキシサーバーを活用することが増えてきました。
有料のプロキシサーバーであれば、Bright Dataを選んでほしいと思います。Bright Dataは世界の有名企業も使っているので、信頼性は抜群です。ホームページの日本語化も進んでいるので、英語がわからなくても心配はいりません。