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スクレイピングの学習時間は人によって違う
「スクレイピング 学習時間」で検索すると何件かの記事がヒットしますが、少ない学習時間で習得できるとの説もあります。しかし短期間で習得できる人は、IT産業に従事している人、またはIT知識のある一般人だと思います。まったくの初心者が習得しようと思ったら、一定の学習時間は必要です。
本記事はスクレイピングの学習時間について解説をしますが、まったくの初心者を対象にしています。スクレイピングは流行の技術で、習得すれば何らかのメリットはあると思います。
スクレイピングに必要な知識
これからはスクレイピングに必要な知識を紹介します。
スクレイピングに必要な知識その1:HTML
HTMLは「HyperText Markup Language」の略称ですが、サイト作成の骨組みのようなものです。<head></head>の間はサイトの基本情報を記述し、<body></body>の間はサイトの内容を記述します。
<body></body>の間はさまざまなタグが使えますが、タグを適切に使うことで見栄えの良いホームページになります。
HTMLはプログラムではないので習得は比較的簡単ですが、まったくの初心者が始めたら最低1ヶ月はかかると思います。ただすべてのタグを、機械的に覚える必要はありません。インターネット上にはタグを解説したサイトがあり、必要なときにそれらのサイトを利用してください。
スクレイピングにHTMLの知識が必要なのは、データを抽出するときに該当するHTMLタグを探す必要があるからです。このタグ内にキーワードがあると判断できたら、データをタグごと抽出するだけです。
スクレイピングに必要な知識その2:プログラム言語
スクレイピングの基本はHTMLタグ内のデータを抽出することですが、HTMLにはそのような抽出機能はありません。実現するにはweb用のプログラム言語が必要です。web用のプログラム言語はいろいろありますが、スクレイピング用のライブラリが豊富なプログラム言語を選んだ方が良いと思います。
ライブラリとはプログラムの塊ですが、スクレイピングに特化したライブラリを活用すれば、少ないコード量で目的が達成できます。現時点ではPythonかRubyが便利だと思います。JavaScriptでもスクレイピングは可能ですが、必要なライブラリを集めるのが面倒くさいと思います。
PythonとRubyの学習時間ですが、プログラム言語はHTMLみたいに簡単ではありません。言語を覚えるだけではなく、web周辺の知識も必要です。「hello world」をブラウザに表示するだけであれば一日で習得できるかもしれませんが、スクレイピングはそれだけの技術では無理です。
できたら半年程度学習したら良いと思いますが、半年も待てない人は変数の概念だけでも覚えましょう。変数とはデータを入れる箱のようなもので、プログラムの書き方によってさまざまなデータを入れることができます。
変数の概念だけであれば、一ヶ月あれば十分だと思います。変数の使い方を覚えたら、抽出したデータを自由自在にサイトに表示できるようになります。
スクレイピングに必要な知識その3:レンタルサーバーの知識
話をまとめると、スクレイピング技術を習得するには最低でも二ヶ月ぐらいかかりますが、実行するときはレンタルサーバーが必要です。レンタルサーバー業者は多いですが、PythonとRubyをインストールしているレンタルサーバーを選ぶ必要があります。
探すときは「Python Ruby レンタルサーバー」のキーワードで、検索してください。多くのレンタルサーバーは無料体験期間があるので、まずは試してください。
レンタルサーバー選びで大切なことは、PythonやRubyが簡単に使えるかどうかです。レンタルサーバーによっては難しい設定があるので、初心者はPythonやRubyが簡単に使えるレンタルサーバーを選んだ方が良いです。
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Pythonでスクレイピングする基本
これからはPythonで、スクレイピングする基本を解説します。Pythonは比較的簡単なプログラムですが、基本だけは押さえておかないと挫折の原因になります。
Pythonのバージョンを知る
レンタルサーバーによってPythonのバージョンは異なります。バージョンはレンタルサーバーのマニュアルに記載されていると思います。
Pythonはバージョンをきちんと指定しないと動かないので、正確に記述することが大切です。今回はレンタルサーバーのロリポップで試しましたが、「#!/usr/local/bin/python3.7」と記述したら作動しました。
出力する方法を知る
スクレイピングするには、出力する方法を学ぶ必要があります。まずはコードを見ましょう。
#!/usr/local/bin/python3.7
import os, sys, io, cgi
sys.stdin = open(sys.stdin.fileno(), ‘r’, encoding=’UTF-8′)
sys.stdout = open(sys.stdout.fileno(), ‘w’, encoding=’UTF-8′)
sys.stderr = open(sys.stderr.fileno(), ‘w’, encoding=’UTF-8′)
out = lambda msg: print(msg, end=”\r\n”)
out(“Content-Type: text/html; charset=utf-8”)
out(“”)
out(“<html><meta charset=’utf-8′><body>”)
out(“<h1>出力テスト</h1>”)
out(“</body></html>”)
コードを見たら何となく察しがつくと思いますが。Pythonはoutメソッドで文字列を出力します。それでは変数を出力するには、どうすればいいのでしょうか?コードを掲載します。
num = 10
out(num)
このプログラムは10というデータをnumという変数に代入しています。そして出力するときはout(num)と記述します。numという変数に代入する数字を20にしたら、20がブラウザに表示されます。
変数の概念はスクレイピングを構築するときに大切なので、何回も試して覚えることが大切です。プログラムは頭で覚えるよりも、実際に試した方が覚えやすいです。
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Bright Dataでスクレイピングを実行したら最強
スクレイピングを実行するときは、Bright Dataを使ったら効果的です。以下ではその理由を紹介します。
Bright DataにはAPI関数がある
API関数とは他のツールに接続する関数ですが、Bright DataにもAPI関数はあります。Bright Data経由でスクレイピングを実行すれば、利用者はBright Dataの機能が利用できます。
Bright Dataはプロキシサーバーなので当然匿名性は維持できますが、Bright Dataの機能はIPアドレスの代理だけではありません。そんなBright DataのAPI関数ですが、コントロールパネル内のPythonのリンクをクリックすれば、自動的にプログラムコードを生成してくれます。
ユーザーがすることは、テキスト編集ソフトなどにコードを貼り付けるだけなので楽です。またプログラムの腕次第では、柔軟なスクレイピングシステムの構築も可能です。
多くの国のIPアドレスでスクレイピングができる
Bright Dataは世界十ヶ国にデータセンターがありますが、データーセンターがある国のIPアドレスは自由に使えます。外国のサイトもスクレイピングできますが、スクレイピングするときは現地のIPアドレスを使った方が怪しまれません。
人力による情報収集とスクレイピングによる情報収集は、格段にスピードが違います。人力で収集したら1週間かかることでも、スクレイピングを実行すれば短時間で情報収集は完結します。
まとめ
スクレイピングと学習時間について解説をしましたが、学習時間は人によって大きく異なります。ただ今はスクレイピング構築に関する情報が多いので、昔と比較したら習得は簡単です。またQ&Aサイトを利用すれば、躓いた箇所の解決は早いでしょう。
スクレイピングはプロキシサーバー経由で実行すれば、メリットが最大化します。プロキシサーバーはいろいろありますが、コストパフォーマンスはBright Dataが一番です。是非ともBright Data経由の、スクレイピングに挑戦してください。