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スクレイピングをするときはipアドレスを変更した方が無難
スクレイピングをするときは、ipアドレスを変更した方が良いです。ipアドレスはプロバイダから付与されたものなので、本来悪いものではありません。それでもスクレイピングをするときは、ipアドレスは変更した方が良いのです。
本記事ではその理由と、ipアドレスを変更する具体的な方法を解説します。スクレイピングはホットな技術ですが、ipアドレスを変更することで大きなアドバンテージを得ることができます。
なぜスクレイピングをするときはipアドレスを変更した方がいいのか
ipアドレスを変更した方が良い理由を解説します。
ipアドレスがブロックの判断材料になるから
IPアドレスは通信時に必要ですが、スクレイピングされたサイトの運営者は、ipアドレスを知ることができます。最近は多くのレンタルサーバーでアクセス解析ソフトが導入されているので、運営者は簡単にipアドレスを知ることができます。
ipアドレスだけではなく、転送量もアクセス解析ソフトに記録されますが、急激に転送量が増えたらサイトの運営者は疑問に思うでしょう。そして、誰がアクセスしてきたのかを調査するでしょう。
もし頻繁にアクセスしているipアドレスがあれば、サイトの運営者はブロックする可能性があります。「.htaccess」を使えば、ipアドレスのブロックは簡単です。
ipアドレスを変更しても、そのipアドレスがブロックされる可能性はあります。それでも定期的にipアドレスを変更した方が、バレにくいのは確かです。
外国のサイトをスクレイピングするときに困る
外国のサイトをスクレイピングすることはあると思いますが、日本のipアドレスだと弾かれる可能性があります。実は私は昨日、外国のサイトにアクセスしましたが、ブロックされました。ブロックされた理由は不明ですが、サイトの運営者は私のipアドレスを参照してブロックしたのでしょう。
ipアドレスから国名を割り出すことは簡単なので、外国のサイトをスクレイピングするときは、現地のipアドレスに変更した方が良いと思います。
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ipアドレスの変更は専用ソフトが手っ取り早い
ipアドレスの変更は専用ソフトが手っ取り早いです。
手動と自動が選べる
FallenX覇王は手動と自動でipアドレスの変換ができますが、1アクセスごとに変更する仕様です。1アクセスごとに変更できたら、身元はバレにくいですね。ホスト名も変更できるので、かなり本格的なソフトです。
実際に存在するプロバイダのipアドレスに変更しますが、公式サイトでは変更したときのスクリーンショットを公開しています。
非常に柔軟性のあるソフトなので、スクレイピング以外にも使えそうです。公式サイトでは、代表的な使用方法を紹介しています。
https://www.fallen.jp/
外国のipアドレスに変更できるソフトもある
TunnelBearは、外国のipアドレスに変更できるソフトです。無料のソフトなのでいろいろな制限はありますが、たまにしか使わない人はこのソフトで十分です。
使い方は簡単で、変更する国を選ぶだけです。外国産のソフトなので英語で書かれている箇所がありますが、シンプルなインターフェイスなので英語がわからなくても使えると思います。
付加価値を考える人はプロキシサーバーでipアドレスを変更しよう
プロキシサーバーでもipアドレスの変更はできます。プロキシサーバーはipアドレスを変更するだけではなく、他のメリットもあります。
セキュリティ面が優れている
プロキシサーバーを活用すれば、クライアントパソコン→プロキシサーバー→webサーバーという流れになります。間にプロキシサーバーが挟まっているだけですが、間にプロキシサーバーを挟むことでセキュリティは強固になります。
クライアントが直接、webサーバーにアクセスしたとしましょう。そしてwebサーバーには、ウィルスファイルが仕組まれていたとします。この場合はクライアントパソコンに直接ウィルスファイルが届くので、クライアントパソコンに危害が及ぶ可能性があります。
しかし間にプロキシサーバーを挟めばプロキシサーバー上で処理できるので、クライアントパソコンに危害が及ぶ可能性は低くなります。プロキシサーバーがセキュリティ対策をしていなければ同じですが、有料のプロキシサーバーであれば、何らかのセキュリティ対策をしているはずです。
アクセスしたURLが残る
スクレイピングをしたサイトのURLが記録できたら便利ですが、プロキシサーバーを使えば簡単に記録できます。プロキシサーバーにはキャッシュ機能があり、何も操作しなくてもアクセスの記録が残るようになっています。
記録に残ったURLをExcelなどに転記すれば、スクレイピングのスケジュール管理がしやすくなりますよ。プロキシサーバーのキャッシュ領域に残る記録はアクセスしたURLだけではなく、アクセス時間、アップロード、ダウンロードの履歴などもあります。
通常これらの履歴を記録しようと思えばプログラムを組む必要がありますが、プロキシサーバーを活用すれば、プログラミング不要で記録できるので大変助かります。
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プロキシサーバーを選ぶときは信頼性もチェック
プロキシサーバーの導入はメリットが大きいですが、プロキシサーバーを選ぶときは信頼性もチェックしてほしいと思います。今でこそプロキシサーバーはメジャーになりましたが、昔のプロキシサーバーはマイナーな存在でした。
2チャンネルでプロ串という言葉を見たことがありますが、プロ串という言葉からは若干胡散臭さを感じました。胡散臭さだけではなく、顧客情報の流出という心配もありました。
良いプロキシサーバーを見極めるポイントは管理体制のチェックですが、業者の管理体制は外部からはわかりにくいです。しかし良いプロキシサーバーかどうかは、利用している会社からも判断できます。
Bright Dataは世界の有名企業も使っているプロキシサーバーサービスで、顧客管理もセキュリティ管理も申し分ありません。審査もしっかりしているので、悪い利用者が紛れ込む可能性は低いです。そして有人監視をしているので、突発的なアクシデントにもすぐに対応してくれます。
Bright Dataはipアドレスの変更が簡単
Bright Dataを活用すればipアドレスの変更はできますが、具体的にはどのようにしたらいいのかを詳しくみます。
プロキシマネージャー経由で変更
Bright Dataでipアドレスを変更するときは、プロキシマネージャーを使います。プロキシマネージャーはBright Dataの操作を簡易化するものです。プロキシマネージャーを使えばipアドレスの変更は簡単ですが、保有するipアドレスが少なければ意味がありません。
Bright Dataは世界各国にデータセンターがありますが、データセンターがある国のipアドレスは自由に使えます。通常海外のipアドレスを使うのは面倒ですが、Bright Dataのプロキシマネージャーを使えば簡単に使えるようになりますよ。
モバイル用のipアドレスの指定も簡単
Bright Dataは3Gと4G用のモバイルネットワークもあるので、モバイルipアドレスの指定も簡単です。モバイルipアドレスを使うメリットは、モバイル専用のサイトを閲覧することでしょう。
モバイルサイトによってはパソコンからのアクセスを規制しているところがありますが、規制の判断材料はipアドレスです。
プロキシサーバーの中にはパソコン用のipアドレスしか用意していないところがありますが、モバイル用のipアドレスは絶対に必要だと思います。
まとめ
スクレイピングとipアドレスについて解説をしましたが、スクレイピングをするときはipアドレスにも気を配ってほしいと思います。スクレイピングを規制しているサイトはありますが、規制するときはipアドレスを参照しています。
スクレイピングをブロックされないためにはipアドレスを変更するのが効果的ですが、Bright Dataで変更するのが一番だと思います。一番だと思う理由は、ipアドレスの保有数が圧倒的だからです。ipアドレスが多ければ、常に違うipアドレスでスクレイピングすることができますね。
Bright Dataにはいろいろなプランがあるので、プラン選びに悩んでいる方は、まずは相談してください。相談は日本語でお気軽にどうぞ。