目次
excelでもスクレイピングは可能
通常スクレイピングを実行するときは、スクレイピングツールを使いますが、表計算ソフトのexcelでもスクレイピングは可能です。
excelでスクレイピングしたら、どのようなメリットがあるのでしょうか?本記事ではexcelでスクレイピングする方法を紹介するだけではなく、excelと専用のスクレイピングツールの比較もしています。
excelでスクレイピングするのは難しくありません。初めての人は、本記事を参考にしてトライしてくださいね。
excelでスクレイピングする一番簡単な方法を教えます
ここではexcelでスクレイピングする、一番簡単な方法を教えます。実際自分でも試したので、間違えありません。なお私のexcelは一世代古いバージョン(2019)なので、最新のバージョンとは少し異なります。しかし流れは大体同じです。
ステップ1:スクレイピングするサイトを見つける
まずはスクレイピングするサイトを見つけなければいけませんが、構造が複雑なサイトやPDFファイルはスクレイピングできません。PDFファイルに関しては将来的にはスクレイピングできるようになると思いますが、私が試したときは駄目でした。
excelでスクレイピングするときは、データが表形式になっているものが好ましいです。今回は平均年収ランキングを選びました。なお多くの人がアクセスしたら迷惑がかかると思うので、URLは掲載しません。
ステップ2:サイトに接続する
まずはexcelのメニューバーから「データ」を選択してください。
次のステップは、ツールバーにある「webから」を選択します。
次は対象のURLを入力します。
次は対象のデータを選択し、「読み込み」ボタンを押します。
自動的にセルにデータが表示されます。
ステップ3:フィルターをかける
フィルター付きでデータが表示されるので、好きなようにフィルターをかけてください。フィルターを活用したら、最速で目的のデータが表示されます。
excelのフィルター機能は視覚的に操作ができるので、一週間もあれば十分に覚えることができます。excelにはグラフ作成機能もあるので、抽出したデータをグラフ化してもいいと思います。
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何度もexcelでスクレイピングする人はマクロが便利
毎日のようにexcelでスクレイピングをする人は、excelのマクロ機能を使えば便利です。マクロとは一連の操作を記録するもので、次回からはクリックすれば自動的に実行してくれます。
より便利に操作したい人はVBAを覚えたらいいですが、VBAを覚えるには最低でも三ヶ月は必要です。ただVBAを覚えたら、できることが飛躍的に増えます。
マクロもVBAも解説書が多いので、関心のある方は一読してください。
マクロとVBAを易しく解説しているサイトがありました。書籍を購入したくない人は、以下の解説サイトを参考にしてください。
https://excel-ubara.com/excelvba1/
excelとwebスクレイピングツールの比較
ここではexcelとスクレイピングツールの比較をします。
柔軟度はどちらが上?
webスクレイピングツールはスクレイピングに特化したツールなので、excelよりも柔軟な処理が可能です。excelでは読み込めないサイトも、webスクレイピングツールであればたいてい読み込みます。
またwebスクレイピングツールの中にはスケジュール機能を搭載しているものがあるので、定期的にスクレイピングしたい人は、迷うことなくwebスクレイピングツールを選択してください。
収集力という点では完全にwebスクレイピングツールの方が上ですが、データを再利用するときはexcelの方が便利です。特にグラフ機能は便利です。データをグラフ化するメリットは一目で理解しやすいことですが、webスクレイピングツールで実現しようと思えば、業者に高い金を払わなければいけません。
維持費はどちらが安い?
維持費に関してはexcelの方が安いです。サブクリ契約しても、有料のスクレイピングツールよりは安いと思います。ただ有料のスクレイピングツールはアップデートが比較的早いので、最新の機能が早く使えるメリットがあります。
excelは基本的にバージョンアップ時に、機能を増やします。Microsoftの戦略かもしれませんが、最新の機能を一日も早く使いたい人は、新しいバージョンのexcelを購入するしかありません。
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Bright Dataで収集したデータをexcelで読み込み販売するポイント
excelとwebスクレイピングツールの比較をしましたが、併用も可能です。以下ではBright Dataで収集したデータを、excelで読み込み販売する方法を考えます。
ユーザーを迷子にさせない
スクレイピングツールを使う大部分の人は、非IT産業の人です。そのため操作が難解なソフトに出会ったら右往左往し、最悪の場合は別のソフトに乗り換えます。このような事態を回避しようと思えば、わかりやすいインターフェイスにするしかありません。
しかしexcelでわかりやすいインターフェイスを作成しようと思えば、VBAを覚える必要があります。VBAは簡単ではありませんが、解説書と解説サイトが多いので、真剣に勉強すれば誰でも習得できると思います。
わかりやすいインターフェイスの基本はフォームだと思いますが、VBAにはフォームを作成する部品がたくさんあります。
作成の流れを簡単に説明します。右側の部品をフォームにドラッグします。部品の大きさや色は自由に変更できます。ただこれだけだったら作動しないので、部品をクリックしてコードを書かなければいけません。
excelにはヘルプもありますが、まったくの初心者は入門者用の解説本を購入しましょう。習得するまでは大変ですが、覚えたらかなり柔軟なシステムが開発できるので、頑張ってください。
販売方法を工夫する
昔はさほど宣伝しなくても、ソフトはそれなりに売れていました。しかし今はフリーソフトが多く出ているし、サブクリ契約のソフトも多く登場しているので、excelをベースにしたシステムを販売するのは大変です。
しかしexcelは会社のパソコンにインストールされていることが多いので、会社にとってはexcelをベースにしたシステムは便利なはずです。問題は如何に販売するかですが、年間契約で販売するのも一つの手です。
年間契約を結び、無料でアップデートしてあげたらどうでしょうか?アップデートといってもexcelでデータを読み込むだけなので、手間はほとんどかかりません。
手間はほとんどかかりませんが、年間契約をすれば結果的に高く販売できますね。そして顧客にも安心感を与えることができます。
まとめ
excelでスクレイピングする方法を解説しましたが、効率性を考えるのであればwebスクレイピングツールとの併用が最善です。
webスクレイピングツールは、是非ともBright Dataのデータコレクターを選択してください。自ら操作するのが面倒くさい人は、データ収集業務をBright Dataに丸投げしてもいいと思います。そしてもらったデータを、excelに組み込み販売しましょう。
Bright Dataにはいろいろなプランがあるので、必ずや最適なプランが見つかるでしょう。決済はクレジットカードとPayPalが使えるので、日本からでも気楽に契約できます。