スクレイピングは専用のツールで実施しますが、ツールの開発をシステム会社に依頼すれば当然費用は発生します。スクレイピングするツールはスクレイピングツールといいますが、業務システムと比較すれば仕様は簡単です。
仕様が簡単なので、開発費用も抑えることができます。開発費用はシステムの仕様や開発会社によって異なりますが、本格的なシステムであれば10万円は超えるのではないでしょうか?
本記事ではスクレイピングの内訳を解説しますが、スクレイピングシステムを依頼するときの参考にしてください。
目次
スクレイピングツール開発の流れ
これからは業者によるスクレイピングツール開発の流れを解説しますが、内容は一般的なものです。そのためサービスによっては、違う機能を提供している可能性があります。
タグを参照しデータを抽出
基本的にスクレイピングツールは、htmlのタグを参照しデータを抽出します。「価格」というデータが<h3></h3>というタグで囲まれていたら、プログラムは<h3>というタグを探したあとに「価格」というデータを抽出します。
<h3>に囲まれていたら、データの内容が「価格1000円」であっても問題なく抽出します。スクレイピングは大量の異なったデータを抽出しますが、抽出できるのはタグを参照しているからです。
データをファイルに変換する
抽出したデータはテキストなので、そのままでは利用者は使いにくいです。そのため、利用者が扱いやすいファイルに変換する必要があります。代表的なファイル形式にはCSVファイルがありますが、CSVファイルに変換したらExcelで読み込めるので便利です。
スクレイピングツールによってはCSVファイル以外にも変換してくれますが、変換できるファイルが増えれば増えるほど開発費用は嵩みます。
レポート作成
一部のスクレイピングツールは、スクレイピングの結果をレポートにしてくれます。スクレイピングの対象が複数の場合は、一つや二つは失敗する可能性がありますが、成功した例と失敗した例をレポートにまとめてくれたら利用者は助かるでしょう。
良心的な業者であれば成功したケースだけ課金するので、費用の無駄遣いにはなりません。見積を取ってもらうときは、この点も業者にしっかり質問した方がいいでしょう。
API関数の提供
API関数とはプログラム用の関数で、簡単なコードを書くだけでスクレイピングツールにアクセスできる機能です。スクレイピングツールだけでもデータの抽出はできますが、API関数を活用すれば独自のシステムが構築できます。
API関数を提供しているサービスは少ないですが、少ないステップでスクレイピングシステムを構築したい人は、API関数も提供しているサービスを検討した方がいいでしょう。
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スクレイピング費用を最小限に抑える方法
スクレイピングシステムの構築を依頼するときは見積もりを取ってもらうことが大切ですが、費用は最小限に抑えたいものです。これからは費用を最小限に抑える方法を解説します。
対象のサービスを絞り込む
webサービスによってはスクレイピングしやすいものと、スクレイピングしにくいものがあります。本格的なシステムは多くのwebサービスに対応していますが、そのようなスクレイピングツールは開発日数がかかるので、費用も高くなりがちです。
Amazonの商品名と価格だけをスクレイピングしたいのであれば、その旨をシステム会社に伝えることが大切です。対象のwebサービスを絞ると、開発会社は凄く助かります。結果的に費用も安くなります。
またこのようなシステムは個人でも構築が可能なので、尚更費用を抑えることができます。個人に頼むときは、ココナラまたはクラウドワークスがいいと思います。
一回しかスクレイピングしない場合は課金制のスクレイピングサービス
一回しかスクレイピングしないのに、システム会社にスクレイピングシステムの構築を依頼するのは勿体ないです。また月極契約も費用の無駄遣いです。一回しかスクレイピングしない人は、課金制のサービスを選択しましょう。
その際は、課金対象をしっかり確認してください。業者によってはスクレイピングが失敗しても、課金するケースがあるかもしれません。
簡単なスクレイピングは無料のスクレイピングツール
webサービスの構造が複雑でない場合は、無料のスクレイピングツールを使うのが安上がりです。ただ無料のスクレイピングツールは、使い勝手が良いとは言えません。
無料のスクレイピングツールの中には、対象のタグを自ら設定するものがあります。タグの扱いに慣れている人でもあれば設定は簡単かもしれませんが、初めてタグを見る人は悪戦苦闘するでしょう。
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海外のwebサービスをスクレイピングするときはプロキシサーバーが便利
海外のネットモールをスクレイピングしたい人は、プロキシサーバを利用しましょう。海外のネットモールにアクセスするときもインターネット回線は必要ですが、ネットモールによっては国外からのアクセスを禁止しています。
そのため海外のネットモールをスクレイピングするときは、プロキシサーバー経由でアクセスした方がいいのです。プロキシサーバー経由でアクセスしたらプロキシサーバーのIPアドレスが海外のネットモールに通知されるので、アクセスが禁止されることはないでしょう。(アメリカのネットモールの場合は、アメリカのIPアドレスが必要。)
世界にはさまざまなプロキシサーバーがありますが、世界の有名企業も使っているBright Dataをおすすめします。Bright DataはIPアドレスを提供しているだけではなく、高機能なスクレイピングツールも提供しています。
Bright Dataと契約すれば、スクレイピングツールは無料で使えます。またBright Dataには課金制のプランもあるので、一回しかスクレイピングしない人は利用してください。
データーコレクターはスクレイピングツールの完成形
Bright Dataのデータコレクターは、スクレイピングツールの完成形です。詳しく見ますね。
データコレクターの詳細
図を見たらわかると思いますが、データコレクターは有名なwebサービスをテンプレート化しています。好きなwebサービスを選択した後は、フィルターをかけるだけなので楽です。
またデータコレクターは、人気のInstagram・Facebook・Twitterのプロフィールを分けています。これらのプロフィールは、凄く有意義ですよ。
データコレクターにはスケジュール機能がありますが、スケジュール機能は親切な設計になっています。特筆したいのは曜日ごとに指定できることですが、曜日ごとに指定できたら、会社の勤務時間に合わせることができますね。
まとめ
スクレイピングの費用の内訳と費用を抑える方法を解説しましたが、費用を抑えることは大切なことです。
手っ取り早く費用を節約したい人は、Bright Dataのデータコレクターを使ってください。Bright Dataは、課金制のプランを含む多種多様なプランを提供しています。
Bright Dataは海外では有名で、海外のインターネットではBright Dataの文字を頻繁に見ます。
少しでも不安がある方は、遠慮なく問い合わせフォームで聞いてくださいね。親身になって返信してくれるでしょう。