スクレイピングツールは、他のソフトとは違って馴染みが薄いかもしれません。このような背景があるので、スクレイピングツールという単語は知っていても、使い方を知らない人はいるでしょう。
使い方を知らない人が大半なのに、解説している記事は極めて少ないです。この原因は不明ですが、おそらくは英語で制作されたものが多いからでしょう。
本記事ではBright Dataを教材にし、スクレイピングツールの使い方を解説します。Bright Dataはプロキシサーバー業者ですが、優れたスクレイピングツールも提供しています。
目次
Bright Dataのスクレイピングツール
Bright Dataのスクレイピングツールを見ます。
まずは解説動画
まずは解説動画を観てください。
- ライブデータセット
- データコレクター
- サーチエンジンクローラー
動画では三つのサービスの解説をしていますが、それぞれに特徴があります。以下では詳しく見ていきますね。
ライブデータセット
一番左側のライブデータセットは、忙しい人におすすめします。一般的なスクレイピングツールはタグを指定する必要がありますが、ライブデータセットは対象のサービスを選ぶだけで完結します。動画でも見えますが、対象のサービスを選択すると価格と納期が表示されます。
現在は有名なwebサービスがテンプレート化されていますが、いずれのテンプレートもビジネスで活用できます。スクレイピングしたいwebサービスがテンプレート化されていない場合は、一度Bright Dataに相談しましょう。
Bright Dataはユーザーのリクエストに応じてくれる文化があるので、テンプレート化してくれる可能性はあります。
データコレクター
データコレクターは、一般的なスクレイピングツールです。最初から一部のタグは用意されていますが、自分でタグを追加することも可能です。動画では<h3>のタグを追加していますが、<h3>のタグを追加したら<h3>で囲まれたデータが取得できます。
一つのサイトだけではなくドメイン単位でデータを取得したいことはありますが、動画でも紹介されているように、データコレクターはドメイン単位でもスクレイピングしてくれます。
最終的にはCSVファイルなどに出力してくれますが、スクレイピングの時間、エラーしたページなども出力できるので非常に便利です。
最後の方ではIPアドレスを選択していますが、IPアドレスが選択できたら、外国のwebサービスをスクレイピングするときは有利です。
外国のサイトにアクセスをしたことがある人は経験済みかもしれませんが、サイトによっては国外からのアクセスを禁止しています。禁止するときはIPアドレスを参照します。IPアドレスから、国名は簡単に割り出せます。
現地のIPアドレスでアクセスしたら、日本にいながらでも海外のwebサービスを自由にスクレイピングできます。(スクレイピング対策をしているwebサービスは除く)
サーチエンジンクローラー
サーチエンジンクローラーは、プログラマ用のサービスです。検索エンジンを選び検索キーワードを打ち込みますが、画像やショッピングを指定すれば対象を絞ることができます。必要に応じて「安全でないhttps」にチェックを入れます。
最後は使用するプログラム言語を選びますが、多くのプログラム言語を用意しているので、プログラマは便利だと思います。動画では見ることはできませんが、結果のプレビューも可能です。
こちらのサービスは一般向けではありませんが、プログラマにとっては非常に便利です。通常スクレイピングはライブラリを使いますが、ライブラリを使ってもコード量は結構多いです。しかしサーチエンジンクローラーを利用すれば、極めて少ないコード量で目的を達成することができます。
スポンサーリンク
スクレイピングツールを選ぶときは絶対にチェック
Bright Dataはすべて兼ね備えていますが、Bright Data以外のスクレイピングツールもあります。しかし選ぶときは、以下の項目だけは絶対にチェックしましょう。
タグが簡単に指定できる
スクレイピングの基本はタグを参照し、タグで囲まれたデータを取得することです。しかし無料のスクレイピングツールの中には、タグが簡単に指定できないものがあります。htmlに慣れている人であれば対応できると思いますが、htmlの経験がない人にとっては意味不明の記号に見えるでしょう。
エラーページも報告してくれる
スクレイピングが百発百中成功してくれたら言うことはありませんが、多くのサイトをスクレイピングしたら、必ずと言っていいほど失敗するケースがあります。失敗する原因はさまざまですが、どのサイトで失敗したのかがわからないと、利用者は大変面倒です。
CSVファイルで出力してくれる
スクレイピングしたデータをweb上で表示してくれるサービスもあると思いますが、CSVファイルでも出力してくれるサービスの方が便利です。CSVファイルはExcelでも読み込めるし、Accessでも読み込めます。
またプログラマにとってもCSVファイルは便利です。CSVファイルはデータベースにも読み込ませることができるので、データベースを活用したシステムを開発するときは助かりますよ。
サポートが手厚い
これは盲点だと思いますが、本日成功したスクレイピングが翌日も成功するとは限りません。これはサイトの構造が変わるからですが、サイトの構造が変われば今まで通用していた手法が通用しなくなることがあります。
そんなときに手厚いサポートがあれば心強いです。スクレイピングにはさまざまなトラブルがあるので、一人では解決できないことがあります。しかし親切なサーポートセンターがあれば、気楽に相談できますね。
スポンサーリンク
スクレイピングツールを選ぶ前に無料体験
世界に目を向けると、優秀なスクレイピングツールは多いです。しかし評判だけで購入するのは止めた方がいいと思います。評判の中にサクラが混じっている可能性があるからです。スクレイピングツールを選ぶときは、必ず無料体験をしてください。
無料体験でチェックすべきことは、本記事を参考にしてくださいね。だいたい一週間ぐらいあれば、必要な項目はチェックできると思います。
法人だけですが、Bright Dataも無料体験プランを提供しています。勝手に課金されることはないので、安心して利用してほしいと思います。希望者だけですが、スタッフが画面を共有し、使い方をサポートをしてくれます。
Bright Dataを選ぶときは、プランにも注目してほしいと思います。Bright Dataにはスクレイピングの丸投げプランなどもあるので、契約するときはどのプランが最適なのかを十分に検討しましょう。プラン選びに迷ったときは、問い合わせフォームで相談してください。
Bright Dataのスタッフは親身に相談に乗ってくれるので、必ずや良いプランが見つかると思います。
まとめ
Bright Dataのスクレイピングツールを紹介しましたが、Bright Dataのスクレイピングツールはさまざまな人に役立ちます。私は元プログラマなのでサーチエンジンクローラーに興味がありますが、手っ取り早くスクレイピングしたい人は、データーコレクターを選べばいいでしょう。
Bright Dataはアップデートが早いのが特徴で、今後はもっと利便性の高いスクレイピングツールが登場すると思います。世界中にはさまざまなスクレイピングツールがありますが、Bright Dataのスクレイピングツールは一歩世界をリードしています。