美容院の集客は大変で、複数の予約サイトに登録するのは当たり前になっています。しかし複数の予約サイトに登録したら、ダブルブッキングという問題に直面します。この問題を防ぐために独自のシステムを開発している会社もありますが、システムの内容によっては高額です。
経済的に予約サイトを一元管理しようと思えば、工夫を凝らすしかありません。本記事では、予約サイトを一括管理する方法を考察します。
目次
一元管理できたら便利なこと+実現アイディア
これからは一元管理できたら便利なことを解説します。
予約管理
複数の予約サイトに登録していたら、予約がブッキングする可能性がありますよね。これを防ぐには予約が入ったら、スマートフォンなどに通知がいくようにするしかありません。これは転送先のアドレスを指定することで、簡単に実現しますね。
問題は他の予約サイトをブロックする方法ですが、プログラミングの知識がない人は手動でブロックするしかありません。プログラミングの知識があり、なおかつ予約サイトがプログラミングで操作できるのであれば、ボタンを押すだけでブロックすることは可能だと思います。
売上げ管理
どの予約サイトからの売上げが多いのかが解ったら便利です。これは基本的に各予約サイトの管理画面を見るしかありませんが、営業期間の長い店舗はデータが膨大です。データが膨大になったときはスクレイピングの出番で、スクレイピング技術を活用することで、秒速で過去の売上げデータを取得することができます。
ただ予約サイトによっては過去の売上げデータを、CSVファイルで提供しているところがあるかもしれません。この場合はスクレイピングは必要なく、Excelなどの表計算ソフトにCSVファイルを読み込ませることで売上げ管理はできます。
他店舗の情報
予約サイトから、他店舗の情報を見ることは意味のあることです。見るべき項目は価格、スタッフ、メニュー、営業方法などがあります。これらの情報を取得するときは、スクレイピングの活用が一番です。
スクレイピングするときは対象のタグを見つける必要がありますが、ホットペッパービューティーのタグは見つけやすかったです。ただデータ量が膨大なので、ドメイン単位でスクレイピングできるツールが必要だと思います。
スクレイピングの方法は各予約サイトによって異なりますが、タグを見つけタグで囲まれたデータを取得するのが基本です。
スポンサーリンク
ダブルブッキングを防ぐ方法
これからは複数の予約サイトに登録している店舗が、ダブルブッキングを防ぐ方法を解説します。完成度はあまり高くない方法ですが、自らシステムを構築する人は参考にしてください。
通知メールを同じメールアドレスに送る
これは各予約サイトに予約メール通知機能(予約が入ったとき店舗に通知する)がなければ無理ですが、多くの予約サイトは通知機能があると思います。この予約メール通知機能を利用して、ダブルブッキングを防ぐことは可能だと思います。
管理ページにメールを表示させプログラミング
インターネットメーラーの受信メールであれば、自分のインターネットシステムに表示させるのは簡単です。しかしローカルのメーラーでしか開けない受信メールは厄介です。
その場合のプログラミングは少し複雑ですが、インターネット上にはメールを開く方法を解説した記事があるので参考にしてください。
管理ページにメールを表示させるのは、プログラミングがしやすいからです。
予約通知メールがあった場合はスマートフォンに通知
予約があった場合は、スマートフォンに通知がいくようにプログラミングします。別にスマートフォンでなくても構いませんが、スマートフォンの方が便利でしょう。
そのメールを受けたら、他の予約サイトのスケジュール表を変更します。変更するのは言うまでもなく、予約が入った時間帯です。予約が入った時間帯を選べないようにすれば、ダブルブッキングを防ぐことができます。
ただこの方法は、複数人が同時に同じ時間帯に予約した場合は困ります。同じ時間帯に複数人が予約した場合は、対応できない顧客に変更のお願いをするしかありません。
本来であれば予約が入ったら直ぐに他の予約サイトのスケジュール表を変更すればいいのですが、該当の予約サイトをプログラミングで操作できなければ難しいです。
番外編
予約通知メールでダブルブッキング対策をするのが一番確実ですが、次の方法も考えられます。ただこの方法は、予約メールサイトのセキュリティ強度が高ければ、失敗する可能性が高いです。
各予約サイトには予約管理の画面がありますが、その画面をインラインフレームやプログラム関数を活用して、一つのページに表示させるのです。一つの画面ですべての予約サイトの予約状況が解るので、ダブルブッキングは発生しにくいです。
この方法を実行するときは、ログインしている必要があります。未検証ですが、理論的には可能だと思います。(ただ予約サイトのセキュリティ強度が高ければ無理)
これまでの見出しの内容を整理
美容院の予約システムを安く一元管理する方法を解説しましたが、スクレイピングだけでは実装は無理です。スクレイピングは膨大なデータの中から必要な情報を抜き出す技術なので、予約システムの一元管理には向いていません。
各予約サイトを一元管理しようと思えば、システムを自動操作させる技術が必要です。しかしセキュリティさえ突破できたら、自動操作プログラムの実装はさほど難しくはないと思います。
- 一つのサイトに予約が入ったらメールで店舗に通知する
- メールが送信されたら、自動的に他の予約サイトの予約枠をクローズする(予約が入った時間帯だけ)
これらのことは一見難しそうですが、人が簡単にできることなので、プログラムでも簡単にできます。問題は各予約サイトに、自由にアクセスできるかどうかです。
スポンサーリンク
予約サイトの店舗情報を取得するときはスクレイピングの出番
予約サイトにはさまざまな店舗情報が掲載されていますが、店舗情報を一回で取得できたら凄く便利だと思います。店舗情報は以下のシーンで役に立ちます。
- 他店舗のメニュー内容を研究
- 他店舗スタッフのプロフィール内容を研究
- 他店舗の営業時間を調査
- 他店舗の口コミ情報を調査
これらの情報はスクレイピングしたら、一回で取得できます。各予約サイトによって構成は異なると思いますが、対象のタグを見つけたら簡単です。
今回の記事のためにさまざまな予約サイトを閲覧しましたが、サイトの構成はさほど複雑ではありませんでした。このようなことを考えると、予約サイトのスクレイピングは既存のスクレイピングツールで十分です。
Bright Dataは予約サイトのスクレイピングにも便利
Bright Dataのスクレイピングサービスは、予約サイトのスクレイピングにも便利だと思います。以下ではその理由を解説します。
スクレイピングを丸投げできる
Bright Dataには、スクレイピングを代行してくれるサービスがあります。このサービスを利用すれば、何の技術がなくても予約サイトのスクレイピングはできます。依頼者がすることは、スクレイピングしてほしい項目を整理するだけです。
Bright Dataはスクレイピングを実施する前に見積を取ってくれるので、後でびっくりするような請求がくることはありません。
ライブデータセットがある
Bright Dataにはライブデータセットというスクレイピングサービスがありますが、ライブデータセットを利用すれば、クリック操作だけでスクレイピングは完結します。ただ現時点では美容室の予約サイトは用意されていないので、リクエストする必要があります。
リクエストしたからといって快諾してもらえるとは限りませんが、Bright Dataはユーザーフレンドリーなので期待はできます。
まとめ
スクレイピングで予約サイトを一元管理することは可能かを解説しましたが、スクレイピングだけでは、予約サイトの一元管理は難しいと結論づけました。
しかし膨大な情報から必要な情報を抜き出すときは、スクレイピングが一番です。今後スクレイピングは、スタンダードな技術になると思います。
ホリエモンは情報を集め自分で判断することの大切さを繰り返し訴えていますが、無駄な情報を集めても仕方がありません。しかしスクレイピングを活用すれば、必要な情報だけを効率的に集めることができます。