スクレイピングの魅力に惹かれてスクレイピングを学ぶ人が増えていますが、スクレイピング入門者は地道に学んでいかなければいけません。
しかし何から学んだらいいのか、解らない人が大半だと思います。本記事は「スクレイピング入門者がやるべきこと」をテーマにしています。
他のサイトでは書いていない内容もありますが、いずれも必要な情報だと思ったので解説します。
目次
やりたいことを明確にする
まずはスクレイピングで、やりたいことを明確にすることが大切です。その後に、進むべき方向を決めましょう。
スクレイピングシステムを構築したい
スクレイピングシステムを構築したい人は、HTML、CSS、プログラム言語を覚えることが大切です。これらの知識は独学でも習得可能ですが、独学は挫折しやすいです。独学が挫折しやすいのは、解決方法が解らないからです。
スクールに通えば、不明点は講師が教えてくれます。スクールの学費は安くはありませんが、最速で学びたい人はスクールに通った方がいいと思います。
オンラインスクールでも構いません。オンラインスクールの良い点は、比較的学費が安いことです。そして自宅にいながら勉強できることです。オンラインスクールはプライベートが基本なので、自分のペースで学習しやすいです。
ライバル店舗の価格帯を収集したい
ライバル店舗の価格を収集するためにスクレイピング技術を学ぶ人はいますが、ライバル店舗の価格をスクレイピングするだけであれば、プログラム言語を学ぶ必要はありません。スクレイピングツールがあれば十分です。
スクレイピングツールの種類は多いですが、最近はクラウド型のツールが増えてきました。
選ぶときは操作性を重視しましょう。タグ(HTML)が全く解らない人は、タグを自動的に検知してくれるツールがいいと思います。
分析付きのデータがほしい
分析付きのスクレイピングデータが必要な人は、専門業者に依頼した方が賢明です。分析技術はIT技術とは別の次元にあり、訓練をしなければ分析の精度は高まりません。訓練を受ける時間がある人はじっくり分析能力を鍛えたらいいですが、一般の会社員は時間を捻出するのが難しいでしょう。
専門業者に依頼するときは、必要なデータを明確に伝えることが大切です。
- ライバル店舗の価格帯を知りたい
- 広告の効果を知りたい
- 適切な価格のヒントを教えてほしい
このようなリクエストを、業者にしっかり伝えましょう。しかし最初の頃は、何を伝えたらいいのか解らないものです。
伝えたい項目が解らない人は、まずは箇条書きしましょう。箇条書きすることで、本当に必要なデータが見えてきます。必要なデータが解った後は、専門業者に依頼するだけです。
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入門以前の人はスクレイピングでできることを知ろう
入門以前の人は、スクレイピングでできることを知りましょう。
特定のフィールド情報をまとめて取得できる
価格、カテゴリー、タイトル、コメントなどの特定のフィールド情報を、抜き出すことができます。3ページぐらいであれば手動でも抜き出すことは可能ですが、100ページ以上になると、手動で抜き出すのは大変です。
そんな大量のデータを抜き出すときは、スクレイピングの出番です。抜き出したい情報を指定するだけで、データの抽出は可能です。サイトの規模にもよりますが、100ページぐらいであれば数分もあれば十分だと思います。
スクレイピングツールによっては自動ログインできる
会員制のサイトはログインしてから利用しますが、いちいち手動でログインするのは面倒臭いものです。自動ログイン機能があるスクレイピングツールを使えば、本当に楽ですよ。
自動ログイン機能は厳密にはスクレイピング技術ではありませんが、スクレイピングとセットで提供されることが多い印象です。
自動ログインしてくれたらスクレイピングの最中は他の仕事に集中できるので、忙しい人は大変助かると思います。
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入門者におすすめのスクレイピングツール
入門者におすすめのツールを紹介します。レベルに応じて使い分けてください。
簡易スクレイピングツール
https://chrome.google.com/webstore/detail/simple-web-scraper-free/lbingdmjpoccbodchoacgncgbjmkhfci?hl=ja
このツールはchromeのプラグインとして作動しますが、右クリックだけで操作できます。試しに、こちらのページをスクレイピングしました。
タイトルや<h1>の見出しの内容が表示されましたが、項目は追加できるので、簡単なサイトだったら、このツールだけで基本的な情報は取得できます。
Bright Dataのデータコレクター
Bright Dataのデータコレクターは本格的なスクレイピングツールですが、入門者にもおすすめします。
入門者にもおすすめする理由は、操作が簡単だからです。
データコレクターは、タグを自由自在に追加できます。専用のフォームから追加しますが、難しい書式はないので、少しばかりのHTMLタグの知識があったら使えます。
操作手順もウィザード形式なので、迷子になることはありません。ほぼ99%は日本語化しているので、英語が解らない人でも問題はありません。
入門者は急がば回れ
入門者はレベルに合った勉強をすることが大切です。
入門者用の解説本を購入しよう
入門者には、こちらの解説本をおすすめします。会話形式になっているので、最後まで読みやすいと思います。
この解説本を読めば、必ず入門者レベルは卒業できると思います。
データの分析方法を学ぶ
スクレイピングしたデータはビジネスに活用してこそ意味がありますが、ビジネスで活用するためには、データ分析の方法も学ばなくてはいけません。
データの分析といっても、大学で勉強する必要はありません。独学でも、データ分析の基本を学ぶことは可能です。
基本は以下です。
- どこまで範囲を拡げてデータ収集をしたらいいのか?
- 必要なデータは何か?
- データを視覚化する
ざっくり基本を書きましたが、上から順番に解説します。
ライバル店舗の価格情報をスクレイピングするときは、ライバルショップの範囲を見極めなければいけません。カテゴリーで見極めてもいいし、販売している商品で見極めていいでしょう。
必要なデータを見極めるのは難しいですが、最初は必要と思うデータを箇条書きにしましょう。箇条書きにした項目の下でもいいので、必要と思う理由を書いていくのです。この作業を繰り返すことで、本当に必要なデータを厳選することができます。
データを視覚化する方法ですが、Excelのグラフ機能を使いましょう。
流れは以下です。
- スクレイピングしたデータをCSVファイルでダウンロードする
- Excelにファイルを読み込ませる
- 範囲を指定しグラフ化する
グラフ化するメリットは、多くの人が一目で内容を理解できることです。
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まとめ
スクレイピング入門者がやるべきことを解説しましたが、開発者を目指す人以外はスクレイピングツールを使った方がいいと思います。本格的なスクレイピングツールは、複雑なサイトでもスクレイピングできます。
これからの時代は、スクレイピングデータを、ビジネスで活用する方法について考えるべきです。
スクレイピングそのものは、優れたスクレイピングツールに任せましょう。