昨今のスクレイピングは合わせ技が多いですが、合わせ技が多いのはサイトの構成が複雑になってきたからです。
合わせ技を活用しなければスクレイピングの負担が増えるので、望ましくありません。スクレイピングは簡単に必要な情報が抽出できるのが取り柄ですが、あまりにも手作業が増えたらスクレイピングするのが嫌になります。
本記事では自動化した方がよいスクレイピング例について解説します。スクレイピングツールの開発をする人は参考にしてください。
目次
こんなプロセスは自動化した方がいい
自動化した方がいいプロセスを解説します。そして実装のための簡単なヒントも紹介します。
ログイン
SNSや会員制のサイトはログインしなければ利用できません。当然スクレイピングするときも、ログインしなければ先へ進むことはできません。
自動ログイン機能をスクレイピングツールに組み込むのは、さほど難しくはないと思います。何故ならばログイン処理そのものは、本来システムが担っているからです。
ログインシステムの仕様を解説します。
先ずはユーザーがIDとパスワードをサーバーに送ります。それからはサーバーサイドプログラムが、存在するかどうかを判断します。
もし存在するのであれば、利用許可を与えます。
これがログインシステムの流れです。
最近のログインシステムは二段階認証を取り入れたりもしていますが、基本的な流れは同じです。
ページングで微妙に変化するURLの指定
ページングとは大量の情報をページを分けて表示するプログラミング手法ですが、末尾のURLが少し変化するのが特徴です。少しだけの変化ですが厳密には違うURL扱いになるので、スクレイピングツールを使うときは、都度URLを指定する必要があります。
この過程も自動化できます。
URLの末尾が規則正しく変化するのが前提ですが、ループ処理をすれば自動化はさほど難しくはありません。
ループ処理が面倒であれば、ドメイン単位でスクレイピングできるようにしたらいいでしょう。それらの機能をスクレイピング技術に組み合わせたら、ビックサイトのスクレイピングはかなり楽になるでしょう。
画像認証
最近はセキュリティ対策のためにフォームに画像認証システムが設置されることが多くなりましたが、画像認証プロセスも自動化した方が便利です。
一昔前は画像認証プロセスの自動化なんてできないと思われていましたが、現在は画像の文字も読み取れるシステムがあるので不可能ではありません。
実際一部のスクレイピングシステムでは、画像認証プロセスも突破しています。
SMS認証
登録時にSMS認証するwebサービスは増えてきましたが、ログインするたびにSMS認証するシステムはあまり見たことがありません。
しかし完全シークレットのwebサービスでは、ログインするたびにSMS認証するようにプログラミングするかもしれません。
このようなシステムを自動化するには、メールと連結する仕組みを作るしかないと思います。
現在でもメールサーバーに送られた数字を、webサービスに送る仕組みは実装されています。このようなことを考えたら、SMS認証の自動化も当たり前のように実装される時代が来るのではないでしょうか?
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自動化を実装する方法
これからは自動化を実装するための方法を解説します。
基本的にはプログラミング知識が必要
スクレイピングの合わせ機能の自動化はスクレイピング技術以外の技術が必要なので、プログラミングスキルが必要です。
上記の動画もスクレイピングの合わせ機能の自動化を解説していますが、pythonで実行しているようです。pythonはスクレイピングと相性がいいので、実装を考える人はpythonを学んでほしいと思います。
ただスクレイピングの合わせ機能の自動化に関する解説書は少ないので、予算が許せばスクールで学んだ方が効率的だと思います。
スクールは高いから行けないという人もいるかもしれませんが、オンラインスクールであればさほど高くはありません。
クリック操作だけで自動化の壁を越えることができるツールを使う
種類は少ないですが、クリック操作だけでスクレイピングが完結するサービスがあります。そのようなサービスを利用すると、ログインなどの操作が不要なので、効率はメチャクチャいいです。
画像認証なども突破してくれるので、ITリテラシーがさほど高くなくても利用できます。
今後のスクレイピングデータは広くビジネスで活用される可能性がありますが、肝心のスクレイピングに四苦八苦しているようでは、スクレイピングデータをビジネスに活用することは難しいです。
しかしクリック操作だけでスクレイピングが完結したら、中小企業もスクレイピングデータを気楽に活用するようになるでしょう。
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Bright Dataは自動化システムのパイオニア
Bright Dataは、スクレイピングの合わせ技も自動化しています。
Shopeeスクレイパー
Shopeeは東南アジアや台湾で有名なネットモールです。
Bright DataはShopeeのスクレイピングも自動化しています。通常Shopeeの情報をスクレイピングしようと思えばさまざまな手続きが必要ですが、Shopeeスクレイパーを活用すれば、いとも簡単にShopeeのスクレイピングは完結します。
https://brightdata.jp/products/web-scraper/shopee
私はShopeeの運営サポートもしていますが、いつも頭を悩ませるのが、価格設定です。類似商品の価格が解れば価格の設定は簡単ですが、スクレイピングしなければ調査に時間がかかってしまいます。
Shopeeスクレイパーを活用すれば短時間でShopeeの情報は取得できるので、Shopeeで利益を上げたい人は是非とも利用してください。
リクエストすれば他のwebサービスにも対応してくれる
Bright Dataには、さまざまな有名webサービスのテンプレートがあります。基本的にはクリック操作だけで情報は取得できるのですが、テンプレートにスクレイピングしたいwebサービスがなかったら困りますね。
こんな時は、Bright Dataの営業員にリクエストを伝えてください。Bright Dataは顧客のリクエストを吸い上げることに熱心なので、技術的に可能であればテンプレートに加えてくれる可能性があります。
Bright Dataは元々はプロキシサーバー業者ですが、スクレイピングの分野でもリーディングカンパニーです。公式ホームページを見ると解ると思いますが、Bright Dataのテクノロジーは凄く高度です。
そんなBright Dataですが、比較的低価格で利用できます。月単位で利用できるので、いつでも解約できます。
まとめ
スクレイピングと自動化をテーマに解説をしましたが、今後のスクレイピングサービスは自動化がテーマになるでしょう。
自動化されたスクレイピングサービスを使えば時間を大幅に短縮することができるので、人件費の節約に繋がります。
今は複雑な仕事は外注するのが当たり前になっていますが、スクレイピングも外注した方が効率的です。
Bright Dataには日本人の営業員もいるので、少しでも不安に感じることがあれば、遠慮なく聞いてほしいと思います。
きっと親切に教えてくれると思います。