スクレイピングが世に広まるにつれ、スクレイピングの技術書が増えてきました。
技術書の内容はさまざまで、全くの初心者を対象にしているものもあれば、中級者を対象者にしたものもあります。
スクレイピングの技術書は活用すればスキルアップできますが、闇雲に選んではいけません。
本記事では、スクレイピングの技術書を選ぶときのツボを解説します。
目次
技術書を選ぶ前に自分の実力を知ろう
技術書を選ぶ前に、自分の実力を知るのは非常に大切です。
全くの初心者はプログラムのイロハを学ぼう
全くの初心者は、最初にプログラムのイロハを学ぶことをおすすめします。
スクレイピング技術もプログラムの一種なので、プログラムのイロハを学ぶことは絶対に大切です。
プログラムのイロハでも難しそう・・・と思うかもしれません。
しかしプログラムのイロハは一ヶ月程度あったら習得できるので、まずはプログラムのイロハを学んでください。
- 変数の概念
- 繰り返し処理
本当のところを言えばデーターベースの知識もあった方がいいですが、簡単なスクレイピングシステムであれば、変数の概念と繰り返し処理の方法を勉強すれば何とかなると思います。
プログラムのイロハを学ぶステップ
プログラムのイロハは頭で理解するのではなく、実際に書いて理解してほしいと思います。
変数の概念であれば、さまざまなデータを変数という箱に入れる練習をしたらいいと思います。
そして出力の勉強もしたらいいでしょう。
繰り返し処理もスクレイピング技術には必須なので、しっかり学んでほしいと思います。
繰り返し処理は最初は戸惑うかもしれませんが、関数をパターン化して覚えたら習得しやすいです。
大規模なサイトはデータ数も膨大なので、繰り返し処理をすることは絶対に大切です。
繰り返し処理をすれば、100を超えるようなデータでも、素早く抽出できます。
中級者はライブラリを使おう
スクレイピングに精通している人は一からシステムを構築できると思いますが、中級者レベルの人は、ライブラリを使った方が躓きにくいです。
ライブラリを使っている技術書は多いので、中級者でも技術書を片手に頑張ったら、それなりのスクレイピングシステムは構築できると思います。
多くのライブラリは無料で利用できるので、迷わずに使ってほしいと思います。
技術書を選ぶときは、すべてのコードを掲載しているものが望ましいです。
最初は技術書通りに書いてコードの働きを理解したらいいですが、それが終わったら、コードを改変しましょう。
コードの改変といっても身構える必要はありません。
スクレイピングするタグを変更することから、始めたらいいと思います。
技術書が「h2」をスクレイピングしているのであれば、改変するときは「h3」を対象にしたらいいでしょう。
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技術書を選ぶときは以下のポイントを押さえよう
技術書を選ぶときのポイントを解説します。
自分が得意なプログラム言語で解説しているもの
スクレイピングはpythonが使われることが多いですが、PHPでもスクレイピングはできます。
技術書には必ず使用言語が書かれていると思いますが、選ぶ側は自分が得意なプログラム言語による技術書を選ぶべきです。
PHPが得意であれば、PHPを使っている技術書を選びましょう。
どのプログラム言語による技術書もある程度のプログラミング知識が必要ですが、立ち読みできる人はパラパラめくり、自分の実力に合っているかどうかを確かめてください。
ネットで購入するときは立ち読みは無理ですが、見出しは公開されていることが多いので、見出しとレビューだけは必ず読むようにしましょう。
レビューからでも、ある程度の内容は解るものです。
サポート付きの技術書
技術書にはサポート付きのものがあります。
たいていは技術書の最後の方にサポート先が記載されていますが、初心者の間はサポートがあった方が安心です。
初心者は本で解説していても、ささいなミスをすることが多いです。
そんなミスもサポートがあれば、指摘してくれるので助かります。
サポートを依頼するときの注意点があります。
解りやすく質問を伝えるのが基本ですが、まずはタイトルに気を配りましょう。
技術書通りに記述してもスクレイピングシステムが作動しない場合は、「技術書のコードをコピー&ペーストしましたが、作動しません」と書いたら、著者は解りやすいです。
内容は順を追って説明するのが基本です。
CDディスクからコードをコピーしました
ファイルを自分のレンタルサーバーにアップロードしました(レンタルサーバー名も書く)
プログラム言語のバージョンは○○です
技術書通りであればダウンロードファイルが出てくるはずですが、私の環境では何も出てきません。
これぐらい丁寧に説明したら、早い段階で著者から具体的なアドバイスがもらえると思います。
最新のプログラムバージョンに近い技術書
プログラムはバージョンによって作動しないことがあります。
まったく作動しないケースは珍しいですが、デフォルトの設定が少し変わっただけで、一部のプログラムが作動しなくなることはあります。
このような悲劇を避けるためには、プログラムバージョンが古すぎないかどうかをチェックしましょう。
構築したスクレイピングシステムはレンタルサーバーにアップロードするのが一般的ですが、技術書のプログラムバージョンと、レンタルサーバーのプログラムバージョンが合っているのかどうかもチェックしてください。
レンタルサーバーによっては、プログラムのバージョンが選べるものがあります。
そのようなレンタルサーバーを選べば、制作したスクレイピングシステムが正常に作動する可能性が高いです。
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技術書を最大限に活用する方法
技術書を購入したからといって、プログラムスキルが上がるわけではありません。ここでは技術書を最大限に活用する方法を解説します。
試行錯誤
プログラムは頭で覚えるものではなく、経験を通して覚えるものです。このように書けばこのように作動する・・・この経験の積み重ねがプログラミングスキルを上げます。
多くの技術書にはコードが掲載されていますが、まずは一字一句正確に書き写すことをおすすめします。
それでプログラミングの働きが理解できたら、次は一部のコードを改変しましょう。
ループの回数が10回であれば、11回にしてみましょう。
一見意味のない作業に思えるかもしれませんが、実は改変作業は意外に面白いので、楽しみながらプログラムをマスターしたい人には強くおすすめします。
技術書で学んだことをブログで発信する
技術書で学んだことを、ブログで発信することもおすすめします。
ブログで発信するためには知識が整理されていないといけませんが、実は知識を整理することで、プログラムスキルは上がります。
私も一時期データベースの使い方をブログで発信していましたが、発信することで運用能力を高めることができました。
一度お試しください。
まとめ
スクレイピングの技術書をテーマにしましたが、スクレイピングの上級者になろうと思ったら、絶対に技術書を読むべきです。
今は関連書籍が豊富なので、自分に合った技術書は見つかりやすいです。
技術書でスクレイピングスキルが上がったら、是非ともオリジナルスクレイピングシステムの構築に挑戦してください。
一から構築するのが面倒臭い人は、プログラマ用のスクレイピングサービスを利用したらいいと思います。