スクレイピングは効率的に目的のデータを収集する技術ですが、サーバー負荷の問題点があります。
このことは少なからずの人が知っていると思いますが、具体的に説明できる人は少ないのではないでしょうか?
本記事ではスクレイピングとサーバ負荷の原因、サーバー負荷を緩和するための方法を解説します。毎日のようにスクレイピングをする人は、是非とも参考にしてください。
目次
スクレイピング時にサーバー負荷が発生する理由
スクレイピング時に、サーバー負荷が発生する理由を解説します。
最近のHTMLファイルは複雑
スクレイピングはHTMLを読み込み解析するのが基本ですが、あまりにも巨大なサイトはHTMLファイルも大きくなりがちです。
最近のHTMLファイルはHTMLだけが書かれているのではなく、CSSとJavaスクリプトも一緒に書かれていることが多いです。
Javaスクリプトの記述が多いファイルを読み込むときは、時間がかかることが多いです。
データが膨大
データが膨大な場合は必然的に時間がかかるので、サーバ-負荷が発生します。
マンモスサイトはスクレイピングを禁止していることが多いですが、負荷をかけられるのが嫌なんでしょう。
負荷がかかれば一般ユーザーは遅延にイライラし、ショッピングサイトであれば、購入するのを止める人もいるでしょう。
プログラミング処理が杜撰
プログラミングの処理が杜撰な場合も、サーバー負荷は発生します。
いずれのプログラムコードも最終的にはプロセッサが判断しますが、自らコードを書く人は、極力プロセッサに優しい書き方をすべきです。
全角・半角の数字の区別はもちろんのことですが、ロジックに無駄がないのかも検証してほしいと思います。
サーバーのスペックが貧弱
webサービスの中にはレンタルサーバーを利用しているケースがありますが、レンタルサーバーを使っているサイトをスクレイピングするときは注意が必要です。
レンタルサーバーは多くの人が使っているため、サーバー負荷が発生したら他のユーザーにも迷惑がかかります。
レンタルサーバーかどうかを確かめるときは、webサービスで調べてください。該当のURLを入力すれば、使っているサーバーがレンタルサーバーかどうかが見分けやすいです。
webサーバー側が一時的にバズった
テレビで取り上げられ、SNSでバズった。
このような場合は、webサーバー側はアクセス過多状態になります。こんな状態のときにスクレイピングをしたら、負荷は増すばかりです。
アクセス過多を推測する方法ですが、一般的には503エラーが頻発するようであればアクセス過多であると判断できます。
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webサーバー側に負荷をかける問題点
これからはwebサーバー側に、負荷をかける問題点を考えます。深く考えた人は少ないと思うので、参考にしてください。
アクセス禁止される可能性がある
あまりにも負荷が酷い場合は、アクセス禁止される可能性があります。アクセスを禁止されたらスクレイピングはおろか、サイトの閲覧もできなくなります。
webサイト側にはIPアドレスが閲覧環境が通知されるので、アクセスを禁止するのは簡単です。アクセスが禁止される前に警告があった場合は、スクレイピングは控えましょう。
どうしてもスクレイピングしたいときは、時間帯を考えて実行するべきです。それでもサーバー側に負荷がかかるようであれば、スクレイピングのやり方を変えるしかありません。
超短時間で済むように、小さな領域だけスクレイピングするのは良い方法です。領域を区切るときは、カテゴリーで区切れば便利です。
裁判沙汰になる可能性がある
裁判沙汰になったケースは聞いたことがありませんが、あまりにも継続的に負荷をかけた場合は、裁判沙汰になる可能性があります。
理由としてはスクレイピングで遅延を発生させ、せっかくのビジネスチャンスを失ったなどが考えられます。
裁判沙汰になる前に警告があると思いますが、警告をもらったときは、警告の本気度を見極めることが大切です。
決して警告を軽く考えてはいけません。
たいてい裁判を起こす方は弁護士を立てているので、一般人は対応が難しいです。負荷をかけた側も弁護士を雇ったら弁護士同士の戦いになりますが、継続的にサーバーに負荷をかけている方が不利になる可能性が高いです。
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マンモスwebサイトは本格タイプのスクレイピングサービス
マンモスwebサイトをスクレイピングするときは、本格タイプのスクレイピングサービスを利用しましょう。
テンプレートを選択し数ステップ踏むだけで完結する
本格タイプのスクレイピングサービスは最初から大手有名サービスのテンプレートを用意しており、利用者はテンプレートを選択するだけです。
大まかな納期と費用を提示してくれるので、安心して利用できます。
テンプレートは年々増えると思います。私も利用したことがありますが、本当に便利ですよ。
自らのIPアドレスを晒す必要がない
本格タイプのスクレイピングサービスはスクレイピングを代行してくれるので、webサービス側に通知されるのは、スクレイピングサービスのIPアドレスです。
これは何を意味するかといえば、自社のIPアドレスがブロックされる可能性は極めて低いということです。もちろんスクレイピングサービス側のIPアドレスがブロックされる可能性はありますが、プロキシサービスも提供している会社であれば安心です。
プロキシサービスを提供している会社は多くのIPアドレスを保有しているため、一つのIPアドレスがブロックされても他のIPアドレスを使いスクレイピングできます。
難解なwebサービスも取り扱っている
一般的に本格タイプのスクレイピングサービスが取り扱っているテンプレートは、スクレイピングが難解なwebサービスが多いです。
一般の人がこのようなwebサービスをスクレイピングする場合は、かなり手こずることが予想されます。手こずった末に成功するのであればハッピーエンドですが、実際は挫折するケースが圧倒的だと思います。
本格タイプのスクレイピングサービスは、多くのwebサービスを取り扱ってきたので、さまざまなノウハウがあります。
ノウハウがある本格タイプのスクレイピングサービスは、料金以上の価値があるでしょう。また課金制を提供しているケースも多いので、必要分だけ支払いたい人は、課金制で支払いましょう。
まとめ
スクレイピングとサーバーの負荷について解説をしましたが、スクレイピングをしたら、サーバーに負荷がかかるのは事実です。
数秒単位で完結するのであれば負荷はさほど発生しないと思いますが、通常のスクレイピングは1時間以上かかることもあります。
1時間もスクレイピングをしたら、必ずサーバーに負荷はかかります。そのようなwebサービスはたいていはマンモスサイトですが、マンモスサイトのスクレイピングは、本格タイプのスクレイピングサービスに任せましょう。
技術者を一人雇うよりも、かなり安い費用でスクレイピングは完結します。