スクレイピングはプログラム手法の一つで、基本的にはサーバーが必要です。
サーバーというのはデータを置く場所で、インターネットユーザーは毎日お世話になっているはずです。
本記事ではサーバーレスをテーマに解説します。
話を解りやすくするためにサーバーの話もしますが、難しく考えないで読んでくださいね。
目次
一般的なスクレイピングの流れ
一般的なスクレイピングの流れを見ます。
プログラム本体をサーバーに置く
自作のスクレイピングプログラムを作動させるには、サーバーが必要です。
サーバーといってもいろいろな種類がありますが、スクレイピングに関してはwebサーバーとデーターベースサーバーがあればいいでしょう。
サーバーにスクレイピングプログラムを置き、ユーザーがブラウザを介して実行します。
当たり前のことですが、ユーザーが扱っているプログラムがあることが前提です。
PHPでしか作動しないプログラムなのに、サーバーが扱っていなければ、ユーザーがいく操作してもプログラムは作動しません。
これはpythonでも同じことです。
ユーザーはタグを指定する
スクレイピングプログラムをサーバーに置いた後は、利用者が対象のタグを指定します。
対象のタグを指定することで、タグに囲まれたデータが取得できるようになります。
タグを指定するときはHTMLの知識が必要ですが、全部のタグを把握する必要はありません。
このデータは「このタグに囲まれている」と、理解できたら十分です。
自動的にタグを検出するプログラムを作成することも可能ですが、少々処理が面倒臭いかもしれません。
サーバーレスでスクレイピングできるシステムとソフト
これからはサーバーレスで、スクレイピングできるシステムとソフトを紹介します。
Excel
あまり知られていないことですが、Excelでもスクレイピングはできます。
ただExcelには柔軟性がないので、テーブルタグに囲まれていないデータの取得は苦手です。
しかしテーブルタグにデータを格納している人は多いので、今後もExcelでスクレイピングする人はいるでしょう。
Excelは直接データをExcelに取り込むことができるので、表を作成したりデータを分析する時は便利です。
特にピボットテーブルは分析の強力な機能で、熟練すればかなり鋭く分析できるようになるでしょう。
AWS Lambda
「AWS Lambda」を使えばサーバーレスでスクレイピングできます。
AWS Lambda は、イベントに応じてコードを実行し、お客様に代わってコンピューティングリソースを処理します。
https://aws.amazon.com/jp/lambda/
「AWS Lambda」は開発のプラットフォームですが、自動的にコンピューティングリソースを処理してくれるので、利用者はサーバーの存在を意識することはありません。
自動的にリソースを処理してくれたらサーバーのスペックを気にする必要がなくなるので、思う存分スクレイピングできます。
詳しい仕様は、上記のURLにアクセスして確かめてください。
chromeの拡張機能
chromeにはスクレイピング用の拡張機能があり、拡張機能を使えばサーバーの存在を意識することはありません。
ユーザーは任意のURLを指定し、任意のタグを指定するだけで、スクレイピング結果を得ることができます。
拡張機能なので、パソコンにインストールする必要はありません。
少し文法にクセがありますが、コードに慣れている人であれば、直ぐに慣れると思います。
インストール型のスクレイピングツール
インストール型のスクレイピングツールも、サーバーの存在を意識することはありません。
最近のスクレイピングツールはクラウド型が多いですが、探せばインストール型のツールも見つかります。
インストール型のスクレイピングツールのメリットは、月額料金が不要なことです。
クラウド型のスクレイピングサービスは月額払いまたは年払い型が多く、継続的に使う人以外は経費が無駄になる可能性があります。
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サーバーレスのスクレイピングのメリット
これからはサーバレスの、スクレイピングサービスのメリットを考えます。
サーバ代が不要
サーバーレスでスクレイピングをすれば、サーバーは不要です。
最近は安価なレンタルサービスが増えてきましたが、スクレイピングに活用しようと思えば、専用サーバーかスペックの高いプランでなければ役不足です。
しかしそれらのサービスは高額なので、ビジネス目的でなければ投資は無駄になるでしょう。
サーバーには規定の転送量があるため、転送量が超えたスクレイピングは、途中でフリーズする可能性があります。
サーバーのメンテナンスが不要
専用サーバーでスクレイピングをする場合、定期的にサーバーのメンテナンスをする必要があります。
サーバーのメンテナンスには、以下の項目があります。
- セキュリティ対策
- 転送量対策
- スクレイピングの為にサーバーを最適化する
セキュリティ対策はソフトに任せたらいいですが、転送量対策とサーバーの最適化は、熟練した技術者でなければ難しいです。
オートスケーリングできる
クラウド型のスクレイピング開発環境は、オートスケーリングできます。
オートスケーリングとはサーバーの負荷が著しいときに、自動的に台数を調節したり、スペックを上げることができる機能です。
小さなwebサイトをスクレイピングしても大きな負荷がかかることはありませんが、マンモスサイトをスクレイピングしたら負荷がかかる可能性が高くなります。
昨今のスクレイピングサービスはクラウド型が増えてきましたが、クラウド型が増えてきた理由は、負荷問題が大きいです。
サーバーレスのスクレイピングのデメリット
サーバーレスのスクレイピングのデメリットを解説します。
カスタマイズの幅が狭い
かなり自由度の高いクラウド型のスクレイピング開発環境もありますが、一般的に専用サーバーの方がカスタマイズできる範囲は広いです。
カスタマイズが自由自在にできたら、理想に近いスクレイピングツールが構築できます。
スクレイピングツールに触るのは技術者だけではないので、万人が使える仕様にカスタマイズすることは大切です。
実行時間と同時実行数に制限がある
クラウド型のスクレイピングサービスは、実行時間と同時実行数に制限があることが多いです。
実行時間内に処理が済んだら問題はないのですが、webサイトによっては時間が超過する可能性があります。
時間が超過したら自動的に処理は停止されるので、不完全なスクレイピング結果になります。
同時実行数の制限も不便です。
マンモスサイトなどは複数人でスクレイピングすることがありますが、同時実行数に制限があれば、理想通りにスクレイピングは完結しません。
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サーバーレスで効率的にスクレイピングを完結させたい
サーバーレスで効率的にスクレイピングを完結させたい人は、以下のサービスが便利です。
特にお勧めなのがテンプレート機能で、好きなwebサイトのテンプレートを選択するだけで、スクレイピングの代行をしてくれます。
テンプレートにないwebサービスでも、相談すれば応じてくれる可能性があるので、関心のある方は一度相談されては如何でしょうか?
プログラマ向けのスクレイピング環境もあるので、かなり自由度の高いスクレイピングツールが構築できますよ。
まとめ
サーバーレスでスクレイピング するメリットとデメリットについて解説をしましたが、今後のスクレイピングサービスは、サーバーレスが増えていくと予想されます。
根拠は時代に合わせやすいことと、カスタマイズのしやすさです。(業者側は)
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