プロキシサーバーは昔からありましたが、まだまだ現役です。今でも現役を続けているのは実用性があるからだと思いますが、最近はどのような用途でプロキシが使われているのかを見ます。
プロキシとはプロキシサーバーのことですが、本記事ではプロキシで統一します。
最近のプロキシ事情を知り少しでも関心を抱いたら、プロキシを始めてほしいと思います。
始めるのに高度な技術は必要ありません。
目次
プロキシの用途は変わってきた
プロキシは昔からありましたが、プロキシの用途は変わってきたみたいです。
昔のプロキシはIPアドレスの隠蔽目的が大半
若い人は知らないと思いますが、昔は2チャンネルにプロキシを使う人が多かったです。
2チャンネルは匿名で投稿できるのがウリでしたが、投稿者は身元がバレるのが嫌で、プロキシを使っていたのでしょう。
昔は今のようなアクセス解析ソフトは少なかったですが、簡単なプログラミングで投稿者のIPアドレスは特定できました。
投稿者もそのことは知っていたので、プロキシを間に挟むようになったのでしょう。
最近プロキシの用途はキャッシュサーバーまたは不正アクセス防止目的
関係者の話を聞いたことがないので間違っている可能性はありますが、最近のプロキシの用途はキャッシュサーバーまたは不正アクセス防止目的ではないかと思います。
そう思うのはより多くの情報を早く取り出す必要性が出てきたことと、不正アクセスが増えてきたことがあります。
本来プロキシはIPアドレスの枯渇問題解決と不正アクセス防止の為に登場したと思いますが、プロキシを間に挟めば強力に対策できます。
用語解説
プロキシに詳しくない人の為に、用語を解説したいと思います。
キャッシュとは一度アクセスしたデータを保存する機能で、キャッシュに保存することで次回からは表示が速くなります。
不正アクセスに関しては説明不要だと思いますが、文字通り不正目的のアクセスです。
クレジットカードを含む個人情報を盗む人はいますが、それらはすべて不正アクセスです。
プロキシを間に挟めば不正アクセスを見抜ける可能性はあるので、プロキシを間に挟むことは大変有益です。
プロキシには不正アクセスをブロックする仕組みがあります。
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プロキシを使っている会社
プロキシを使っている会社は、どのような会社なのでしょうか?
公にはしていないので推測する
プロキシを使っている会社はプロキシの存在を公にしていないので、推測で答えたいと思います。
私のアクセス解析ツールには検索会社のIPアドレスがよく記録されていますが、中にはproxyと明記されていることもあります。
proxyと明記している検索会社はIPアドレスを隠す為に、プロキシを使っていると思われます。
検索会社がキャッシュ機能を使う理由
基本的に検索会社は数ヶ月前のデータを検索エンジンで表示しますが、素早く表示させるためには、キャッシュに保存するのが良いみたいです。
データベースに保存することも可能だと思いますが、キャッシュ領域に保存した方が表示は速いでしょう。
データベースはクエリーでデータを呼び出しますが、キャッシュ機能はクエリーほど複雑な仕組みではありません。
ブラウザも表示を早くするためにキャッシュ機能を使っていますが、規模という点では圧倒的にプロキシの方が大きいです。
今は雨後の筍のように新しいホームページやブログが登場する時代ですが、キャッシュ機能は継続的に新しいホームページとブログのデータを収集しなければいけません。
莫大な数のホームページとブログを集客するために、今後プロキシのキャッシュ機能容量は飛躍的に増えると予想されます。
セキュリティ対策
元々プロキシは、不正アクセスの防止目的で導入されました。
昔から不正アクセスはありましたが、最近の不正アクセス者は質が悪く、ホームページの書き換えなども行うようになりました。
プロキシが不正アクセス防止に効果を発揮するのは、プロキシの構造にあります。
プロキシにはフォワードプロキシというソフトウェアや機器がありますが、表面的にはクライアントの代理をしています。
ただそれだけではなく、通信の間に必ずフォワードプロキシは挟まります。
フォワードプロキシの実例
あるクライアントが、お気に入りのwebサービスにアクセスしたとします。
通常のインターネットではクライアントとwebサーバーは直接通信をしますが、プロキシを挟んだ場合は、プロキシ経由のアクセスになります。
そのため、webサービスにはプロキシのIPアドレスが通知されます。
クライアントのリクエストは最終的にwebサーバーに届きますが、webサーバーはクライアントに結果を返さなくてはいけません。
その際も間にプロキシが挟まります。
悪質なwebサーバーはクライアントにウイルスを送信するかもしれませんが、中継地点のプロキシが有しているフォワードプロキシがウイルスをブロックしてくれる可能性は高いです。
負荷の分散
人気サイトには多くの人がアクセスをしますが、多くのアクセスを受けたら、サーバーがダウンしてしまう可能性があります。
サーバーがダウンしたら多くの人が迷惑を被りますが、最悪の事態を避けるために複数のサーバーを用意することが多いです。
複数のサーバーにクライアントのリクエストを分散するときは、リバースプロキシが便利です。
クライアントとwebサーバーの間にリバースプロキシを挟めば、リバースプロキシが分散の役目を果たしてくれます。
最近のマンモスサイトのトラフィック量は半端ではありませんが、トラフィックを分散させるときはリバースプロキシが役立ちます。
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技術力の高いプロキシサービスでなければ意味がない
最近のプロキシの概略はご理解いただけたかと思いますが、プロキシサービス自体に技術力がなければ絵に描いた餅です。
これからはプロキシに必要な技術力を見ます。
キャッシュ容量が多い
キャッシュ容量を多くする為には複数のプロキシを用意するのが有益ですが、インフラが貧弱なプロキシサーバーでは用意するのが大変です。
プロキシ一台でも多くの費用は発生しますが、100台単位となると、資金力に余裕のあるプロキシサービスしか設置するのは無理です。
昔のプロキシサービスは貧弱なインフラしかないところが多かったですが、今はそのようなインフラでは使い物になりません。
トラフィック分散技術に優れている
トラフィック分散技術も大切です。
理論的には間にリバースプロキシを置けばトラフィックの分散は可能になりますが、トラフィックを如何に分散させるかの知恵は、経験を積まなければ分かりません。
プロキシサービスの技術者は多くの経験を積んでいるため、トラフィックの異常を勘で察知することがあります。
セキュリティ対策に優れている
セキュリティ対策に優れていることも大切です。
最近は某国による不正アクセスが多いですが、某国の不正アクセス技術は高いので、防止する側はそれ以上の技術力が必要です。
小さなプロキシサーバーでは手に負えないので、選ぶときは世界的に有名な大きなプロキシサービスを選んでほしいです。
まとめ
最近のプロキシサービスについて解説をしましたが、今後もプロキシは使われ続けるでしょう。
インターネットの世界は変化が激しいですが、インターネットの世界の変化に対応するためには、プロキシ技術が欠かせないでしょう。
そんな時代なので、今後はプロキシサービスの変化も求められます。
以下のプロキシサービスは常にアップデートしているので、安心して利用できます。