目次
スクレイピングツールを販売するときは相場をチェック
スクレイピングツールを販売するときは、相場を知ることが大切です。相場並にすることで競争力が付くからです。いくら良いシステムでも相場からかけ離れた価格帯で販売すれば、購入する側は二の足を踏んでしまいます。
本記事ではスクレイピングツールの相場を紹介しますが、併せて高く販売するためのポイントも紹介します。スクレイピングツール開発はビジネスになりますが、ポイントを押さえなければ努力は空回りするでしょう。
スクレイピングツール開発案件の相場はピンキリ
あるサイトによるとスクレイピング業務の相場は、ツール作成やデータ収集の場合、3万円~20万円程度らしいです。かなり幅がありますが、難易度によって異なるのでしょう。
ココナラではスクレイピングツールの開発を3万円で依頼していることを見たことがありますが、内容はあるネットモールの価格をスクレイピングするものでした。
スクレイピングツールを販売するときは、手間を考えて価格設定するべきでしょう。単に特定の文字をスクレイピングするものだったら、販売価格は安くても構いませんが、スケジュール機能も搭載するのであれば、少しぐらい強気の価格設定でもいいと思います。
スクレイピングツールを高く売るためのポイント
スクレイピングツールは高く売りたいものですが、高く売るためのポイントを考えたいと思います。
あらゆるサイトで使えるスクレイピングツール
サイトによってはスクレイピングを嫌い、スクレイピングされにくいシステムにしているところがあります。しかしそのサイトの情報が重要であればあるほど、利用者はスクレイピングしたいと思うでしょう。
スクレイピングを規制しているサイトを突破するのは大変なことですが、情報を公開している限り、何とかなると思います。
ユーザーフレンドリーなスクレイピングツール
ITツールに慣れている人であれば、初めて操作するスクレイピングツールであっても、短期間で習得できるでしょう。一方、慣れていない人は、右往左往するはずです。
開発者は、ITツールに慣れていない人の顔を思い浮かべながら開発しましょう。
ユーザーフレンドリーなスクレイピングツールを開発する第一歩は、マニュアルを平易な言葉で書くことです。
マニュアルの制作が苦手な人は、マニュアルだけ外部の人に依頼してもいいと思います。私はITツールのマニュアルを制作することが多いですが、ITツールはマニュアル次第で売れ行きが変わってきます。
マニュアル以外では、わかりやすいインターフェイスが大切です。ユーザーを迷わせないためには画面遷移を少なくすることが大切ですが、 Ajax技術を活用すれば画面遷移は少なくなると思います。
長期メンテナンス付きのスクレイピングツール
スクレイピングツールの開発はサーバサイドプログラム言語を使用することが多いですが、インターネットの世界は進歩が早く、システムが陳腐化しやすいです。このような背景があるので、スクレイピングツールを販売するときは、長期契約もオプションに加えましょう。
長期契約を結ぶときは、クライアントが理解しやすい説明をしましょう。インターネットの世界は変化が激しいと言っても、クライアントはちんぷんかんぷんでしょう。私ならばこう説明します。
「当社のスクレイピングツールは半永久的に使えますが、突然スクレイピングができないサイトが現れる可能性はあります。YouTubeの動画をダウンロードするソフトやシステムは昔からありましたが、YouTube側がブロックして使えなくなったケースが多発しました。これと同じことが、スクレイピングツールでも発生する可能性は高いです。そのため、長期契約をしてもらった方が無難です。」
長期契約の価格設定は、利用しやすい価格帯にしましょう。少ない契約料金であっても、一年単位で考えれば大きいです。
スポンサーリンク
自力でスクレイピングツールが開発できない人は付加価値で勝負
自力でスクレイピングツールの開発が出来なくても、諦める必要はありません。開発する力のない人は、既存のスクレイピングツールを活用し、データを収集したらいいのです。
収集したデータは加工しましょう。加工することで価値のあるデータになるからです。具体的には収集したデータを、GoogleスプレッドシートやExcelに転記したらいいと思います。これらのツールにはフィルター機能があるので、利用者は効率的にデータを探すことができます。
Excelのマクロが組める人であれば、ボタン一つで価格情報などを抽出できるようにしましょう。
既存のツールを選ぶときは、できる限り多くのサイトで使えるものを選びましょう。そのようなスクレイピングツールは高いかもしれませんが、付加価値を付けて提供すれば元は取れると思います。
スポンサーリンク
Bright Dataのデータコレクターで稼ごう
Bright Dataのデータコレクターで稼ぐ方法を考えます。
データコレクターを利用しオリジナルシステムを構築する
データコレクターにはAPI関数が用意されていますが、API関数を利用すれば一からスクレイピングツールを開発する手間が省けます。
API関数の概略は以下のサイトを参考にしてください。
ここでは詳しい構築方法は解説しませんが、データコレクターをベースにオリジナルシステムを開発し提供するのもいいかもしれません。データコレクターは非常に完成度の高いスクレイピングツールなので、追加のコード量はさほど多くはならないと思います。
難点は完全に日本語化していないことですが、マニュアルを参考にすれば英語がわからない人でも活用できると思います。
カスタムデータ収集サービス
Bright Dataにはカスタムデータ収集サービスがありますが、契約すると収集作業を代行してくれます。利用者はリクエストしたデータを受け取るだけですが、受け取ったデータは、顧客が便利なファイル形式にしましょう。
便利なファイル形式は依頼者によって異なりますが、一般的にはExcelファイル、csvファイルが便利だと思います。
データコレクターはさまざまなファイル形式で出力してくれるので、依頼者に提供するときは凄く便利です。
サービスが完成した後は営業をかけよう
スクレイピングツールやスクレイピングサービスが完成した後は営業をかけるだけですが、スクレイピング関係の営業は、インターネットが便利です。ただ文字で説明するだけではスクレイピングの価値がわかりにくいので、図や動画を活用しましょう。
スクレイピング体験という、zoomセミナーを開催しても面白いと思います。zoomセミナーの宣伝はSNSが便利です。私も時々zoomセミナーに参加していますが、主催者はそれなりの成果をあげているみたいですよ。
まとめ
スクレイピング案件の相場について解説をしましたが、今回は開発する側に立ちました。私がプログラマのときは、スクレイピングという言葉はありませんでしたが、今では彼方此方でスクレイピングの文字を見ます。
今後スクレイピング開発者として生きていくのであれば、付加価値についても考えてほしいと思います。単にデータを渡すだけのサービスは、早晩廃れると思います。
Bright Dataのデータコレクターを使えば、効率的に収集できます。余った時間は付加価値の構築に費やしましょう。
コメントを残す