プロキシ経由とはプロキシサーバーを介してwebサーバーにアクセスすることですが、メリットとデメリットがあります。
本記事ではメリットとデメリットを表面的に見るのではなく、俯瞰的に見て解説します。
プロキシ経由のアクセスは珍しくはないですが、初めての人はメリットとデメリットを把握してから実行した方がいいでしょう。
メリットとデメリットを整理し、正しい判断をしてください。
目次
プロキシ経由のメリットとデメリット
プロキシ経由のメリットをデメリットを見ます。
プロキシ経由のメリット
プロキシ経由のメリットは何でしょうか?
身元を隠蔽できる
プロキシ経由の最大のメリットは身元を隠蔽できることです。
アクセス者のIPアドレスからアクセス者のおよその地域が分かりますが、これらの情報が知られたら都合が悪いことがあります。
ライバル会社のホームページに何回もアクセスしたら、スパイ活動をしているのではないかと勘ぐられます。
プロキシ経由でアクセスしたらプロキシサーバーのIPアドレスが通知されるので、身元は隠蔽できます。
プロキシサーバーのIPアドレスがブロックされたらライバル会社のホームページにはアクセスできませんが、大手のプロキシサーバーは多くのIPアドレスを有しているため、ブロックされても他のIPアドレスに乗り換えたら済みます。
セキュリティ対策できる
プロキシ経由でwebサーバーにアクセスしたら、セキュリティ対策になります。
通常のインターネットはクライアントが直接webサーバー(webサイト)にアクセスしますが、webサーバーからウイルスが仕組まれたファイルが送られてきたら大変です。
しかしプロキシ経由のアクセスの場合は、プロキシサーバーが一旦webサーバーからの情報を受け取るので、そこで警告を発したりブロックすることもできます。
クライアントパソコンのセキュリティ対策ソフトでも同じようなことはできますが、外部に設置しているプロキシサーバーで処理をした方が安全です。
キャッシュ機能が利用できる
クライアントのパソコンのブラウザにもキャッシュ機能はありますが、プロキシサーバーにもキャッシュ機能はあります。
プロキシサーバーのキャッシュ機能の特徴は容量が大きいことですが、容量が大きければ大量のファイルが保存できます。
画像ファイルや動画ファイルなどはキャッシュ領域に保存すべきですが、容量が少ないクライアントパソコンのブラウザのキャッシュ領域では直ぐに限界点に達してしまいます。
限界点に達したら過去のファイルが消えます。
負荷分散機能がある
プロキシサーバーにはリバースプロキシーというものがありますが、リバースプロキシーを導入したらアクセス過多による負荷をコントールできます。
個人にとっては意味のないことかもしれませんが、人気のwebサービスを運営している人は導入する価値があります。
リバースプロキシは複数のサーバーを簡単に連携できる機能があるので、多くのサーバーを連携する人は助かるでしょう。
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プロキシ経由のデメリット
プロキシ経由のデメリットを見ます。
若干速度が遅くなる
プロキシ経由でwebサーバーにアクセスしたらワンステップ増え、若干速度が落ちます。
通常はクライアントが直接webサーバーにアクセスしますが、プロキシ経由の場合はプロキシサーバーがwebサーバーにアクセスします。
どれぐらい遅くなるのかはケースバイケースですが、体感的にはストレスを感じるほどの遅さではありません。
アクセス履歴が悪用される恐れがある
大手のプロキシサーバー業者であれば問題はないと思いますが、零細プロキシサーバー業者の中には怪しげな業者が存在している可能性があります。
そのようなプロキシサーバーを利用すると、アクセス履歴が名簿業者に販売される恐れがあります。
アクセス履歴から個人の趣味嗜好を判断することは可能なので、名簿業者および買い取った業者にとっては美味しいデータになるでしょう。
アクセス速度が著しく遅くなる可能性
プロキシサーバーは一人で使うのではなく、共同で使うのが一般的です。
これは大手のプロキシサーバー業者でも同じだと思いますが、零細プロキシサーバー業者の場合は、収容限界数ギリギリまで詰め込むことが多いでしょう。
一台のプロキシサーバーを大人数で使用すると当然負荷がかかるようになり、結果的にアクセス速度が遅くなるでしょう。
このことはレンタルサーバーを使ったことがある人は、容易に想像できると思います。
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プロキシ経由のアクセスのデメリットを解決する方法
プロキシ経由のデメリットを解決するには、以下の試みを参考にしてください。
トラフィック管理に長けているプロキシサーバーサービスと契約する
共同で使うのが一般的なプロキシサーバーは、トラフィック量が増加する可能性が高いです。
トラフィック過多になれば当然のことながら遅延が発生したり、最悪の場合はプロキシサーバー自体がダウンする恐れがあります。
このような事態を避けるには、有人監視でトラフィック量を管理してくれる業者を選ぶのが有効です。
トラフィック量の詳細について公開していないプロキシサーバー業者は多いと思いますが、利用者は契約する前に必ずトラフィック量を確認してください。
資料があれば資料で確認してもいいですが、一番いいのは無料体験中に確かめることです。
顧客管理が厳格なプロキシサービスと契約する
今は顧客のプライバシー管理が声高に叫ばれている時代ですが、それでも顧客情報を悪用する業者は存在するようです。
顧客情報の流出はニュースになることが多いですが、顧客情報を不正に入手するのは顧客情報がお金になるからです。
利用者が顧客情報を盗まれたら嫌な気持ちになると同時に、不安が増幅します。
「クレジットカード情報は悪用されないだろうか?」
「盗まれた顧客情報がきっかけで、営業電話が増えないだろうか?」
心配性の人は夜も眠れないかもしれません。
このような事態を避けるには、顧客管理が厳格なプロキシサービスと契約するしかありません。
プロキシ経由のアクセスはデメリットよりもメリットの方が多い
ここまで読まれた方はプロキシ経由のアクセスは、メリットよりもデメリットの方が多いと分かったのではないでしょうか?
そんなプロキシ経由のアクセスは、企業だけではなく個人でも必要な時があります。
YouTubeの地域限定という壁はプロキシ経由のアクセスで解決しますが、個人でも世界のYouTube番組をチェックしている人は多いのではないでしょうか。
プロキシ経由のアクセスのメリットは分かったけど、プロキシサービスと契約したら毎月の出費が凄いのではないか?と思う人もいるでしょう。
確かにプロキシサービスの利用は極端に安いとは言えませんが、ビジネスで活用したら十分に元は取れるのではないでしょうか?
たまにしか使わない人は、従量課金制のプランで契約したらいいでしょう。
また途中で不要になったら、解約したらいいでしょう。
まずは試してください。
それから使うかどうか決めてください。
まとめ
プロキシ経由のアクセスのメリットとデメリットを解説しましたが、最近のプロキシサービスは質が高いです。
まずは何の為にプロキシ経由でアクセスするのかを考えてください。
使う理由が明確になれば、あとは契約するだけです。
プロキシサービスの中には安いものもありますが、総合的に考えたら少々高くても大手のプロキシサービスと契約した方がいいでしょう。
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