プロキシサーバーという固有名詞は一般的に馴染みが薄いですが、関係者の間では熱く語られることが多いです。
有益なサーバーなのに胡散臭く思っている人がいますが、よくよく観察すると末永く活躍するサーバーだと気付くでしょう。
本記事では、プロキシサーバーの良い点と悪い点を解説したいと思います。
目次
プロキシサーバーの歴史
まずはプロキシサーバーの歴史を見ましょう。
プロキシサーバーの歴史は1996年
プロキシサーバーの歴史は1996年と言われています。
現在は2024年なので、メチャクチャ古いわけではないですね。
筆者は昔からプロキシサーバーという言葉を知っていましたが、知ったきっかけは2チャンネルでした。
2チャンネルは匿名掲示板でしたが、IPアドレスは運営者に通知されます。
しかしプロキシサーバーを使えば、プロキシサーバーのIPアドレスが通知されるので、投稿者の身元はバレにくいです。
プロキシサーバーの登場はIPアドレスの枯渇のため
プロキシサーバーが登場した理由として、IPアドレスの枯渇問題がありました。
多くの企業や個人がインターネットに接続するようになればIPアドレスは枯渇するし、不正アクセスも増えるでしょう。
このような背景があったのでプロキシサーバーは登場したのではないかと言われていますが、不正アクセスに悩まされていた企業は、ゲートウェイで通信を遮断したり中継する必要が生まれました。
そのうちの技術の一つがプロキシサーバーでした。
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プロキシサーバーは胡散臭いと思われる理由
プロキシサーバーが登場した経緯はまっとうなものでしたが、いつしかプロキシサーバーは胡散臭いと言われるようになりました。
その理由を考察します。
2チャンネルの影響
匿名掲示板の2チャンネルで、串を刺すという言葉をよく見ました。
これはプロキシサーバー経由で投稿するという意味ですが、初めて見た人は何となく胡散臭い感情を抱いたのではないでしょうか?
胡散臭い感情を抱いたのは、おそらくは身元を隠すことが、正義に反すると思われていたのでしょう。
この説が正しいかどうかは解りませんが、2チャンネルが全盛の頃は、プロキシサーバーは少々白眼視されていたのは事実です。
悪質な業者がいた
極一部だと思いますが、プロキシサーバー業者の中には悪質な業者もいました。
零細業者が多かったのも、イメージ低下に関係していたでしょう。
人は身元や社歴が明確ではない会社に対して警戒心を抱きますが、当時のプロキシサーバー業者も当てはまっていました。
当時の記憶で詳細はぼやけていますが、プロキシサーバー業者で検索しても、ヒット数が少なかったのを覚えています。
プロキシサーバーの良い点を考察
プロキシサーバーの良い点と悪い点を考察します。
セキュリティ対策になる
通常のインターネットの流れは、ユーザーがサイトにアクセスをし、サイトが情報をユーザーに公開します。
この流れ自体には何の問題もないと思われるかもしれませんが、悪質なユーザーがサイト(正確にはサイトのデータを置いているサーバー)に、不正アクセスをしたり、危険なファイルを送る可能性はあります。
サイトの運営者がセキュリティ対策をしていたら問題はないと思われますが、セキュリティ対策ソフトよりも、プロキシサーバーで不正アクセスや危険なファイルを遮断した方が安全です。
プロキシサーバーの特性を活かし、一部の企業はアクセスの規制をしているそうです。
ユーザー認証機能を搭載している
最近のプロキシサーバーには、認証機能が搭載されたものが多いです。
認証機能があれば許可されたユーザーしかアクセスできないので、サイトの運営者は凄く安心できると思います。
一般的にwebサイトは万人に公開するものですが、会社のデータなどは一部の人しか閲覧できないようにしなければ、改竄される恐れがあります。
企業にプログラミングできる人がいたらユーザーの規制は可能ですが、非IT企業の場合は人材捜しに苦労することが多いみたいです。
その点、プロキシサーバーを導入すれば簡単な設定でユーザーの規制ができるので、一般の会社でも導入しやすいです。
表示速度が上がる
webサイトは表示速度を上げたいものですが、プロキシサーバーを導入すれば、比較的簡単に具現化できます。
プロキシサーバーにはキャッシュ機能があり、一度読み込んだデータは、キャッシュから取り出す仕組みになっています。
ブラウザにもキャッシュ機能はありますが、プロキシサーバーのキャッシュ機能はブラウザーよりも大規模なので、マンモスサイトでも使いやすいです。
匿名性の維持
通常webサイトにはユーザーのIPアドレスが記録されますが、プロキシサーバー経由の場合は、プロキシサーバーのIPアドレスが記録されます。
私が運営しているブログにはアクセス解析機能が搭載されていますが、最近のアクセス者はプロキシサーバーを経由していることが多いです。
匿名性の維持に関しては賛否が分かれますが、身元を隠してアクセスしたい企業は一定数存在します。
この匿名性の維持の為に、プロキシサーバーを導入している企業は多いでしょう。
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プロキシサーバーの悪い点を考察
プロキシサーバーの悪い点を考察しますが、主観も入っていることをご了承ください。
設定が少々面倒
一度成功すれば「こんなに簡単だったのか!」と思う人が大半ですが、パソコン操作が苦手な人は設定に頭を悩ませます。
頭を悩ませるのは聞き慣れない専門用語が登場するせいもありますが、直訳調の翻訳にも問題はあると思います。
またプロキシサーバーを利用する時は、ブラウザーによって設定方法が少々異なります。
そのため、ますます頭を悩ます人が増えるのだと思います。
何となく罪悪感がある
何となく罪悪感を感じるのは昔のイメージを引きずっているからだと思いますが、罪悪感を感じながら、ネットサーフィンをするのは気持ちがよいものではありません。
この問題に関しては本人のイメージなので第三者があれこれ言っても解決しないケースが多いですが、プロキシサーバーの良い点を思い出したら、少しは罪悪感が薄れるのではないかと思います。
本来プロキシサーバーには良い点の方が多かったのですが、一部の業者または一部のインターネットユーザーによってイメージが悪くなりました。
私のプライベートブログには毎日のようにプロキシサーバー経由のアクセスがありますが、アクセスしているのは有名なIT会社が多いです。
有名なIT会社がわざわざプロキシサーバーを使用するのは、メリットの方が多いからです。
最近は大手のプロキシサーバー業者が登場している
昔のプロキシサーバー業者は零細企業が多く、しかも少々胡散臭い商売をしていたので、プロキシサーバーに対して嫌悪感を抱いている人がいました。
そんな風潮に風穴を開けているのが、大手のプロキシサーバー業者です。
最近の大手プロキシサーバー業者は大会社の顧客が多く、昔のイメージとは完全に異なります。
以下のプロキシサーバー業者は世界的に有名で、最近は日本でも事業を展開しています。
まとめ
プロキシサーバーの良い点と悪い点を解説しましたが、本来プロキシサーバーには良い点の方が多かったです。
プロキシサーバーにメリットを感じている人は少なからずいるので、プロキシサーバーに偏見のある人は本記事を参考にし、一度プロキシサーバーを体験してもらいたいです。
以下のプロキシサーバーは世界的に有名で、利用者のプライバシーもしっかり守ってくれます。
無料体験ができるので是非ともお試しください。
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