スクレイピングはwebサービスですが、同じwebサービスのlineの内容はスクレイピングできるのでしょうか?
こんな疑問を抱いた人は私だけではないと思います。
本記事ではスクレイピングとlineの連携について解説をしますが、活用方法についても解説したいと思います。
目次
lineの基本知識
コミュニケーションツールのlineは若い人だけではなく、高齢者も使うようになりました。そんなlineの基本を解説します。
lineはwebサイトではない
インターネット回線がなければlineは作動しませんが、lineそのものはwebサイトではありません。
lineは単独で作動するシステムで、閲覧するときにブラウザは必要ありません。パソコンでもスマートフォンでも利用できるのが便利なところで、スマートフォンがあれば外出先でもメッセージの閲覧は可能です。
lineの過去メッセージは探せる
私はよくlineの過去メッセージを検索します。これだけ書くとline上でもスクレイピングは実行できるのではないかと思われるかもしれませんが、line側の協力がなければ無理です。
lineの過去メッセージを検索するときは、「Ctrl」と「F」キーを同時に押します。あとは検索窓に、探したい単語やメッセージを入力するだけです。
lineにスクレイピング結果を送信する方法
lineの内容をスクレイピングするには、line側の協力がなければ難しいと解説しました。しかしスクレイピング結果を、lineに送信することは可能です。
アクセストークンが必要
先ずはLINE Notifyにアクセスしましょう。
https://notify-bot.line.me/ja/
最後の方に以下の文言があります。
「LINE Notifyと連携を行うことで、LINEユーザーは簡単にサービスの通知を受信できるようになります。」
これを見ても解るように、スクレイピング結果をlineに通知することは可能です。
プログラム知識がなければ難しい
以下のサイトは、スクレイピングとlineの連携方法を詳しく解説しています。
初心者向けに解説しているので、初めての人は参考にしてください。
コードを見る限り、さほど難解ではないようです。
これからプログラムを始める人にとっては難解かもしれませんが、それでもpythonの基本を学べば、プログラム初心者でも何とかなるレベルだと思います。
開発者側が実装しなければいけない部分
- OAuth2 のアクセストークンと、ユーザを関連づけて保存する部分
- 通知のタイミングで通知APIを呼ぶ部分
- (連携状態を確認するページがある場合) 連携状態APIをコールして連携状態を表示する部分
- (連携サービス側から通知解除を行う場合) 通知解除APIをコールする部分
通知設定確認や通知解除の機能はこちら側のウェブページからも提供しますので、APIでの実装は必須ではありません。
https://notify-bot.line.me/doc/ja/
lineの公式ページには、上記の文言がありました。
開発者側がしなければいけないことに触れているので、これから開発をする人は参考にしてください。
スポンサーリンク
lineと連携するメリット
これからはlineと、連携するメリットを解説します。
サービスが広がりやすい
lineは老若何女が使っているので、スクレイピングサービスが広がりやすいです。
開発者側がすることはlineページの案内ですが、QRコードで案内したらいいでしょう。
スマートフォンのlineには通知機能があるので、どこにいてもいち早く結果を知ることができます。
また既読機能があるので、どれだけの人が読んだのかが解りやすいです。
ITリテラシーがない人でも利用しやすい
我が家の話で恐縮ですが、メールが使えない母親もlineは使えます。
lineはメーラーのようにいちいち相手のメールアドレスを指定する必要がないし、サブジェクト欄もありません。
このようなシンプルな仕様なので、入力さえできたら、誰でも利用できると思います。
これだけ使い方が簡単なコミュニケーションツールは、あまりないでしょう。
リクエストパラメーターが整理されている
https://notify-bot.line.me/doc/ja/
他のAPIサービスにもリクエストパラメーターはありますが、lineが一番整理されていると思います。
上記のURLを見たら解ると思いますが、リクエストパラメーターの解説が非常に明確です。
開発経験のない人には解りにくい日本語ですが、少しでも開発経験がある人は、直感的に理解できるのではないでしょうか?
スクレイピングとlineの活用例
これからはスクレイピングと、lineの活用例を紹介します。
本日の株価情報
株価は常に動いているので、定期的にチェックしたいものです。しかし毎日株価情報を見るのは、忙しい人にとっては大変です。
株価情報をlineで通知してくれるサービスがあれば、忙しい人でも気楽にチェックできます。
個別に情報を提供すれば、多くのファンが付きそうです。
これを具現化する流れは以下です。
- 会員制のサービスにする
- 好きな銘柄を教えてもらう
- 毎日の株価を銘柄ごとに出力する
- その結果をlineに送る
一見難しく思うかもしれませんが、基本的なプログラミング手法で具現化できると思います。
お得情報をlineで通知する
飽きられないネットショップにするには、お得情報を定期的に発信するのが有効です。
しかし毎日メルマガを読むのは面倒臭いものです。
面倒臭がり屋の顧客でも、1行情報であれば気楽にチェックできます。
lineに流す情報は短い方が好ましいので、箇条書きで特価情報を通知するのがいいと思います。
地域の店同士でタックルを組みクーポン情報を配信する
地域の店同士でタックルを組み、クーポン情報を配信したら喜ぶ人は多いと思います。
都心部の人は、車に乗らない人が増えてきました。
そのような人達は近所で買い物を済ますことが多いですが、近所の小さな店は集客に苦しんでいるのが実情です。
そんな店でも期間限定のクーポンを配信すれば、集客効果はあるでしょう。
lineにクーポンを載せるときは、テキストではなく、画像またはQRコードが効果的です。
画像とQRコードは視覚的に内容が理解できるので、頭に残りやすいからです。
頭にお得情報が残っていれば、一度は利用してくれるはずです。
スポンサーリンク
スクレイピングツールは開発者用のツールを使おう
lineに通知するスクレイピングシステムを構築したい人は、開発者用のツールを使えば便利です。開発者用のツールを使えば、コード量はかなり少なくなります。
コーディングに費やす時間が減れば、システムの設計に多くの時間を割くことができるでしょう。
ユーザーが欲しているのは高度なシステムではなく、誰もが使いやすいシステムです。そのようなシステムを構築するには、しっかり設計することが大切です。
まとめ
スクレイピングとlineについて解説をしましたが、スクレイピングサービスとlineの組み合わせは、顧客の利便性を上げます。
スクレイピングの結果をlineで通知するのは、難しくはありません。
スクレイピングシステムのコーディングは少し面倒ですが、それでも開発者用のツールを使えば、短期間で構築できます。
コメントを残す