プロキシの環境変数というワードから思い浮かぶものは何でしょうか?
ヘビーユーザーだったら正確な答えが返ってくるかもしれませんが、大多数の人にとっては「???」の世界ではないでしょうか?
環境変数というと難しく感じるかもしれませんが、実はさほど難しくはないです。
本記事ではプロキシの環境変数について解説しますが、初心者を対象にしているので、環境変数の基本についても触れます。
目次
環境変数とプロキシの関係
環境変数とプロキシの関係について解説しますが、Windows10での解説です。
環境変数の基本
理解しやすいように実際に操作します。
- デスクトップの検索欄に「環境変数」と打ち込む
- 右下にある「環境変数(N)」と書かれた文字をクリック
Userの環境変数とシステムの環境変数が表示されますが、内容をよく見るとさまざまな設定情報や存在している場所が記入されています。
少し乱暴な説明かもしれませんが、環境変数とはシステムをスムーズに作動させる為の整理箱のようなものです。
プロキシの環境変数とは
プロキシの環境変数もプロキシをスムーズに作動させる為の仕組みですが、最初から組み込まれているのではありません。
「新規」ボタンを押して新たに登録する必要があります。
編集内容は以下です。

HTTP_PROXY http://(ユーザ名):(パスワード)@(プロキシサーバのアドレス):(ポート)
HTTPS_PROXY http://(ユーザ名):(パスワード)@(プロキシサーバのアドレス):(ポート)
環境変数に登録したら、都度プロキシの設定をする必要がないので便利です。
もちろんOSの設定画面から登録しても、都度設定する必要はありません。
環境変数の値の情報は管理者に尋ねる
当たり前のことですが、念の為に追記します。
環境変数に登録するユーザー名やパスワードなどの情報は、プロキシサーバー業者しか解らないので、契約後はプロキシサーバー業者から情報を送ってもらう必要があります。
まともな会社であれば何も言わなくても提供してくれるはずですが、万が一提供してくれない場合は催促してください。
これらの設定情報が一つでも欠けていたら、Windowsからプロキシサーバーにアクセスすることはできません。
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環境変数編集に自信がない人は専用ツール
環境変数編集に自信がない人は、専用ツールを使いましょう。
環境変数の編集が難しく感じる理由
環境変数の編集を難しく感じる理由には、見慣れないpath情報があるからではないでしょうか。
pathとは住所と同じ役割を果たしているだけなので、さほど難しく感じる必要はないのですが、初めての人は迷路に迷い込んだ気持ちになるでしょう。

これらの問題は整理された設定画面があれば、かなり改善されるはずです。
環境変数編集ツールは窓の杜やベクターで提供されていることが多いですが、いずれの編集ツールもWindowsの環境変数画面よりは分かりやすいと思います。
自動バックアップ機能があるから安心
窓の杜から提供されているPathEditは、自動バックアップ機能があるので安心です。
プロキシの環境変数の編集間違いだけであれば問題は小さいと思いますが、誤って違う項目を編集したらソフトが正常に立ち上がらない可能性があります。
しかし自動バックアップ機能があれば以前の状態に簡単に戻すことができるので、万が一失敗しても慌てる必要はありません。
プログラマーは環境変数編集ツールがあれば絶対に便利
プログラム言語の中にはインストール機能が整備されていないものがありますが、概して環境変数は自分で設定する必要があります。
その際はWindowsの環境変数を直接編集してもいいのですが、より安全かつスピーディーに編集したい人は、環境編集ツールがあった方が便利です。
どのツールが使いやすいかは人それぞれなので、少しでも気になるツールがあれば、一度試してみましょう。
環境変数を設定するメリット
環境変数を設定するメリットは何でしょうか。
ソフトの中には環境変数情報を参照するケースがある
プロキシ関連のフリーソフトの中には、環境変数情報を参照することがあります。
それらのソフトにも一応マニュアルはあると思いますが、かなり貧弱なことが多いので、慣れている人以外は設定に手こずるケースがあります。
普段から環境変数の設定に慣れておけば、プロキシ関連のフリーソフトの設定も簡単でしょう。
システムの概略が分かる
たとえプロキシの環境変数しか設定することがなかっても、環境変数を編集すればシステムの概略が理解しやすくなるでしょう。
概略といっても複雑なシステムから見れば、極々小さなことかもしれませんが、それでも初心者にとってはメリットがあるのではないでしょうか。
環境変数はWindows以外のOSにもありますが、Windowsで環境変数に慣れておけば、違うOSの環境変数も直ぐに慣れるでしょう。
再設定する必要がない
一度環境変数を設定すれば、再設定する必要がないので便利です。
ビジネスでプロキシを活用する人は毎日のようにプロキシ経由でサイトにアクセスすると思いますが、都度設定するのは面倒臭いものです。
環境変数は一度設定すればOSを変更しない限り再設定の必要がないので、大変ユーザーフレンドリーです。
最初の方でも言いましたが、環境変数の設定が苦手な人は、OSのプロキシ設定画面から設定しても構いません。
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大手のプロキシサーバーは倒産しにくい
プロキシサーバー業者が倒産すれば、そのサーバーが提供するアドレスもポートも使えなくなりますが、大手のプロキシサーバー業者は倒産しにくいので、契約するならば大手に限ります。
大手のプロキシサーバーの利用料は若干高めかもしれませんが、それに見合う機能はあります。
大手のプロキシサーバーはセキュリティ対策が万全
有人監視は最強の監視方法ですが、人件費やスタッフの確保の問題があるため、無人監視している業者が多いです。
無人監視でもエラーが発生したら担当者に通知してくれますが、問題は対処方法です。
対処方法のパターンが一つであればシステムや遠隔操作で何とかなると思いますが、対処方法が複数ある場合は、現場の判断に頼るのが一番です。
大手のプロキシサーバー業者は人材も豊富
大手のプロキシサーバー業者は人材が豊富なので、有人監視スタッフをローテーションで回すことができます。
有人監視のスタッフも人間なので休息が必要ですが、代わりの人がいない現場では休みを取ることが難しいです。

有人監視のスタッフには高い技術力が要求されますが、大手のプロキシサーバー業者はトレーニングに十分な時間を割いているので、後継者選びもスムーズです。
技術トレーニングに十分な時間を割くことができたら、現場の属人化を避けることができます。
まとめ
プロキシと環境変数をテーマに解説をしましたが、環境変数とは決して難しいものではないとご理解いただけたのではないでしょうか。
プロキシを活用するようになるといろいろな不明点が出てくるものですが、サポート体制が充実しているプロキシサーバー業者であれば、親身になって相談に乗ってくれるので安心です。
大手のプロキシサーバーであれば Brightdataをお勧めしますが、こちらから申し込んでもらったら日本人スタッフを付けさせてもらいます。
同じ日本人なので、不明点は気楽に聞けますよ。
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