スクレイピング代行業務は、個人サービスを中心に増えています。今後も増えるだろうと思われますが、同時に頭打ちになる可能性もあります。
頭打ちになる可能性がある理由は後で解説しますが、基本的にはスクレイピングが単純な技術だからです。単純な技術にお金を払う人がいないのは、当然のことでしょう。
しかし付加価値を創造すれば、スクレイピング代行業務の価値は上がるでしょう。本記事では、未来あるスクレイピング代行業務を解説します。
目次
スクレイピング業務が頭打ちになる理由
スクレイピング代行業務が、頭打ちになる理由について解説します。
webサイトによっては無料のスクレイピングツールで間に合うから
タグが単純、情報量が少ない、ページングしていない・・・
このようなwebサイトは、無料のスクレイピングツールでも間に合います、
スクレイピングの流行に伴い、無料のスクレイピングツールが増えてきました。
無料のスクレイピングツールは不完全なものが多いですが、中にはビジネスでも使えるものがあります。
そのようなスクレイピングツールがあるのに、わざわざお金を出してスクレイピング依頼をする人はいないでしょう。
パソコンには検索機能があるから
少し原始的な方法ですが「Ctrl＋F」を押すと、検索フォームが立ち上がります。そのフォームに好きなキーワードを打ち込めば、対象のキーワードを探すことができます。
保存機能はありませんが、単に登場回数を見るぐらいであれば、「Ctrl＋F」で間に合うでしょう。
大きなwebサイトには検索機能があるから
大きなwebサイトには検索機能があることが多く、検索機能を使えば目的のキーワードは簡単に見つかります。たいていは複合検索にも対応しているので、素早く探すことができます。
また一部のwebサービスはAPI関数を提供していますが、API関数を活用すれば、目的のデータは超簡単に見つけ出すことができます。
API関数を使いこなすためには勉強が必要ですが、スクレイピングテクニックを覚えるよりは、敷居は低いと思います。
安価な代行サービスが増えてきたから
ココナラにはスクレイピング代行サービスをしてくれるワーカーがいますが、価格は概して安価です。
またココナラワーカーは顧客のリクエストに柔軟に対応してくれるので、最初から企業に依頼せず、ココナラワーカーに依頼する人もいます。
今後も個人ワーカーは増えていくと思いますが、そうなればスクレイピング代行業務で生計を立てることはますます難しくなるでしょう。
スポンサーリンク
未来あるスクレイピング代行業務とは？
これからは、未来あるスクレイピング代行業務について解説します。
利便性という付加価値を付けて提供する
スクレイピング自体はタグに囲まれたデータを抽出するだけの、比較的単純な技術です。しかし利便性のあるスクレイピングシステムにするには、技術と気配りが必要です。
ところで利便性が高いスクレイピングシステムとは、どのようなものでしょうか？
- さまざまなファイル形式で出力
- ほぼボタン操作だけで完結する
- ドメイン単位でスクレイピングできる
さまざまなファイル形式で出力
さまざまなファイル形式で出力するのは大切なことで、さまざまなファイル形式で出力することで、使いやすくなります。
ある人はプログラミングに使うかもしれないし、ある人はExcelにデータを落とし込みたいでしょう。
さまざまなニーズに応えるためには、出力形式を多様化するしかありません。
ほぼボタン操作だけで完結する
スクレイピングの代行を依頼する人は、忙しい人が多いと思います。そのような人達は、簡単なシステムを好むことが多いです。
操作を簡単にするには、なるべくボタン操作だけで完結させるしかありません。実装言語はJavaスクリプトをおすすめしますが、基本的にはシステムの構成自体を考え抜くことが大切です。
通常システムの設計を考えるのはSEの仕事ですが、売れるスクレイピング代行業者になるには、設計能力も鍛える必要があります。
ドメイン単位でスクレイピングできる
大きなサイトにはさまざまなディレクトリがありますが、ディレクトリが変わればURLも変わるのが一般的です。（テクニック次第では同じURLにすることも可能）
多くのURLが存在すれば、利用者の手間は増えます。この問題を解決するには、ドメイン単位でスクレイピングできるようにしなければいけません。
ドメイン単位でスクレイピングする方法はさほど難しくはないので、関心のある方は解説書で研究してください。
関連情報もスクレイピングする
ネットモールのライバル店舗の価格をスクレイピングするとします。
その際は単に価格だけを抽出するのではなく、商品の機能やデザイン情報も抽出しましょう。
機能やデザイン情報もスクレイピングすることで、コストパフォーマンスが明確になるからです。
タグさえ解れば、機能やデザインの内容をスクレイピングすることは可能です。写真が必要な場合は、写真も添えましょう。
臨機応変に対応する
スクレイピングと直接関係はありませんが、顧客のリクエストに対して、臨機応変に対応できる能力を身に付けることも大切です。
臨機応変に対応できる能力を身に付けるためには、常に問題意識を持ち、自分なりに解決方法を考えることをおすすめします。
スクレイピングをしているときは、「もっと簡単にできる方法はないだろうか？」と自問自答してください。
問題意識を持つ人は、物事の本質に気付きやすいです。物事の本質に気付きやすくなれば、顧客のリクエストに対しても、最善の方法を提案することができるようになるでしょう。
スピードを重視する
webサービスは、スピードが命です。特にスクレイピングは今やらなければ意味がないことが多いので、常にスピードアップを考えなくてはいけません。
スピードアップを具現化する方法はいろいろあると思いますが、スクレイピング開発ツールを使うのも一つの手です。
スクレイピング開発ツールはプログラマ向けのツールですが、基本的なコードは吐き出してくれるので、開発速度は加速度的に速くなります。
テンプレート付きのスクレイピングサービスを利用するのも良い方法です。ここでいうテンプレートとは、特定のwebサービスに特化したテンプレートです。
そのテンプレートを使うと簡単にスクレイピング結果を得ることができるので、開発者は整理してクライアントにデータを渡すだけです。
スポンサーリンク
メジャーなwebサービスは本格ツールを使った方が効率的
昔のスクレイピングは、一からプログラムを構築する必要がありました。
しかし今は本格的なスクレイピングツール・スクレイピングサービスが登場しているので、一からプログラミングする必要はありません。
本格的なスクレイピングツール・スクレイピングサービスはクラウドタイプが大半なので、外出先からでも気楽に利用できます。
そのようなツール・サービスは、メジャーなwebサービスは大体取り扱っています。
本格的なスクレイピングツール・スクレイピングサービスは、無料にありがちな貧弱なものではなく、あらゆるニーズに応えてくれる強力なものです。
お金を出すだけの価値はあります。
まとめ
未来あるスクレイピング代行業務について解説しましたが、今後の代行業界は二極化が進むと思います。
勝ち組になろうと思えば、クライアントが満足するサービスを提供しなければいけません。本記事で解説したことを参考にし、顧客満足を追求してください。
webサービスは常にアップデートしていますが、スクレイピング代行業者も常にアップデートする必要があると思います。
コメントを残す