プロキシサーバー設定とSquid構築を解説

ルーターは中継機器
ルーターは中継機器で業務でも使われている。

プロキシサーバーは身近なツールになってきた

プロキシサーバーは昔からありましたが、一部の人だけが使っていた印象があります。しかし今はさまざまな分野で、使われるようになってきました。さまざまな分野で使われるようになってきたのは、インターネットビジネスが増えてきたからですが、プロキシサーバーはインターネットビジネスを便利にします。

本記事ではプロキシサーバーをSquidで構築する方法と、プロキシサーバー設定の解説をします。ただSquidの構築方法は広く紹介されているので技術的なことを深掘りするのではなく、構築の一般的な流れを整理して解説します。

Squidでプロキシサーバーを構築する流れとアクセス方法

プロキシサーバーを構築するときは構築ソフトを使うのが一般的ですが、Squidはプロキシサーバー構築ソフトの定番です。定番なのでマニュアルが豊富です。

バイナリファイルをダウンロードする

まずはSquid自体をパソコンにダウンロードしなくてはいけませんが、公式サイトはソースコード版を提供しています。慣れている人であればソースコード版でも問題はありませんが、初めての人はバイナリ版をダウンロードした方がいいと思います。

https://wiki.squid-cache.org/SquidFaq/BinaryPackages

OSごとにファイルが分かれているので、利用するOSに合わせてダウンロードしてください。

インストールして設定する

今回はLinuxにインストールしますが、インストールコマンドを使いインストールしてください。無事にインストールできたら「 complete!」と表示されます。しかしこれだけではSquidは起動しないので、サービスの起動をしてください。

毎回サービスの起動をするのが面倒くさい人は、自動起動を有効化をすればいいと思います。次は設定ファイルの「squid.conf」を編集しますが、ポート番号を変更しない人はそのままでもいいと思います。

変更する人は「http_port 3128」の箇所を見つけ、好きなポート番号に変更してください。

クライアントパソコンのネットワーク方法を編集する

次はクライアントパソコンから、プロキシサーバーにアクセスできるようにしなければいけません。専門の記事があるので参考にしてください。

プロキシとは何か?|プロキシの設定方法

設定は非常に簡単ですが、一字一句間違いのないように入力してください。通常はこれでプロキシサーバーに接続できるようになると思いますが、接続できない場合はプロキシサーバーのファイアウォールがブロックしている可能性があります。

ファイアウォールでもポートの開放、IPアドレスの開放をしてください。作業終了後はファイアウォールを再起動します。これで利用者のデバイスから、プロキシサーバーにアクセスできるはずです。

自前のプロキシサーバーをビジネスで使う問題点

squidなどのプロキシサーバー構築ソフトを使えば、プロキシサーバーは簡単に構築できます。しかしビジネスで使うには問題点があります。以下では問題点を掘り下げます。

セキュリティ問題

自前のプロキシサーバーをビジネスで使うときは、十二分にセキュリティ対策をする必要があります。セキュリティ対策といっても、セキュリティ対策ソフトをインストールするだけでは不十分です。

理想的なセキュリティ対策は有人監視ですが、有人監視スタッフを雇うだけでコストはかかります。プロキシサーバーの監視は24時間365日体制が基本なので、個人の人が専門スタッフを雇用するのは無理だと思います。

多くのIPアドレスを用意しなければいけない

自分の会社しか使わないのであればIPアドレスは一つでいいですが、サービスとして提供するのであれば、多くのIPアドレスを取得しなければいけません。IPアドレスの価格はプロバイダによって異なりますが、決して安いものではありません。

家庭用のIPアドレスでも4000円程度しますが、100個保有したら40万円になります。それも一回払ったら終わりではなく、半永久的に支払い続けなくてはいけません。この額を考えたら、中小企業でも厳しいのではないでしょうか。

初期投資が高い

プロキシサーバーをサービスとして提供するのであれば、パソコンだけではなくさまざまな周辺機器を用意しなければいけません。またインターネット回線もビジネス用でなければ、大人数では使えません。

一式揃えるだけで結構な初期投資になると思います。初期投資が直ぐに回収できたらいいですが、プロキシサーバーを高額でレンタルするのは難しいので、全額回収するまでに最低でも1年はかかると思います。

ルーターは中継機器
ルーターは中継機器で業務でも使われている。

最初は顧客集めが大変です。ホームページで宣伝するだけで顧客が集まればいいですが、現実はホームページで宣伝するだけでは難しいです。そうなればインターネットに広告を打つしかありませんが、単発の広告では効果は期待できません。

単発の広告が効果が期待できないのであれば継続的に広告を打つしかないですが、露出度を高くすればするほど経費はかかります。筆者は以前、月に400万円以上も広告費に使っていた企業を知っています。

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プロキシサーバーはレンタルした方が安上がり

ビジネス目的のプロキシサーバーは自ら構築するよりも、レンタルした方が安上がりです。レンタルではなく、プロキシサーバーとソフトを組み合わせて販売している業者もあるみたいですが、レンタルした方が総合的に考えたら安いと思います。

安い思う理由は、サポート・機器の買い換え・有人監視のコストがかからないからです。特に機器の買い換え費用が、不要なのは大きいです。電子機器は経年劣化だけではなく、陳腐化する可能性があります。陳腐化すれば、サービスの魅力がなくなるのは言うまでもありません。

しかしプロキシサーバーをレンタルすれば、タイミングを見計らってリニューアルしてくれるので大変お得です。リニューアルを自ら実施すれば、50万円以上かかるのではないでしょうか?サービスを買い取る場合も、リニューアルはしてくれません。

レンタルの場合、海外のIPアドレスが自由に使えるのも大きいです。日本人が海外のIPアドレスを取得するのは面倒なものですが、プロキシサーバーをレンタルすれば簡単に実現します。

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Bright Dataの日本語化は進んでいるので日本人も使いやすい

Bright Dataは海外のプロキシサーバーですが、日本語化が進んでいるので英語がわからない日本人でも使えます。日本語化は随時進められているので、将来的にはすべてのマニュアルが日本語化されると思います。

Bright Dataはコントロールパネルから操作するようになっていますが、コントロールパネルの日本語化も進んでいます。

Bright Dataは言語が選べる
Bright Dataは将来的にはすべて日本語化する

画像を見てもらえばわかると思いますが、設定から言語が選べるようになっています。日本語以外の言語もあります。一部日本語化が追いついていない箇所がありますが、将来的にはコントロールパネルも完全に日本語化すると思います。

新しいサービスを利用するときはQ&Aを参考にすることが多いですが、Q&Aも日本語化が進んでいます。不明点がある人は、以下のQ&Aを一読してください。

https://brightdata.com/faq

ナリッジも日本語している
操作に迷ったときはナリッジを読もう。

Bright Dataのコントロールパネルには、ナリッジの項目もあります。ナリッジは知識や経験を整理したものです。ナリッジの項目も日本語化しているので、わからないことがあれば直ぐに探すことができます。ナリッジの項目をクリックすれば英語のページに飛ぶことがありますが、その際はページ上で右クリックをして日本語に翻訳したらいいと思います。

今回は英語がわからなくてもBright Dataは使えることを紹介しましたが、言語面で躓いたときは日本人の担当者に聞いてください。

今後ともBright Dataの特徴と使い方を紹介していきますが、契約に迷っている方は参考にしてください。これだけ機能が充実したプロキシサーバーは、日本にはありません。

Bright Dataの公式サイト

日本人の担当が確実に着くのは本ブログ経由の方のみになりますので、ご注意ください。こちらのサイトからお申し込みいただければ、間違いなく日本人担当がつきます

まとめ

Squidでプロキシサーバーを構築する方法について解説をしましたが、プロキシサーバー構築に関心のある人は、是非ともチャレンジしてください。Squidに関するマニュアルは豊富なので、躓いたときはマニュアルを参考にしてください。

マニュアルで不明点が解決できない場合は、関連コミュニティで質問したらいいと思います。技術系のコミュニティで質問するときは、自分の環境を具体的に明記することが大切です。

ビジネスでプロキシサーバーを使うときは、Bright Dataが大変便利です。Bright Dataの契約はオンラインでできるので、日本からでも契約しやすいです。決済はクレジットカードとPayPalが使えます。

Bright Dataの公式サイト

日本人の担当が確実に着くのは本ブログ経由の方のみになりますので、ご注意ください。こちらのサイトからお申し込みいただければ、間違いなく日本人担当がつきます