プロキシプロトコルという言葉から難解なシステムを連想する人はいると思いますが、実はさほど難しいことではないです。
自ら構築しようと思ったら難しいかもしれませんが、単に議論するだけであれば概念を知っていれば十分です。
本記事ではプロキシプロトコルをテーマにして解説しますが、最初は用語の説明から始めたいと思います。
中盤から後半にかけては、プロキシプロトコルの役割やメリットについても解説します。
目次
プロキシプロトコルとは何か?
素朴な疑問だと思いますが、プロキシプロトコルの概念について解説をします。
プロキシとは?
プロキシにはいろいろな意味がありますが、コンピューターの世界では、代理人の意味で使われています。
通常利用者がwebサイトにアクセスする際は、利用者のIPアドレスがサイト側に通知されますが、通知されるIPアドレスはプロバイダから付与されたものが多いです。
IPアドレスから利用者の所在地やプロバイダを割り出すことは可能なので、身元を隠したい人は困ります。
身元を完全に隠すことはできませんが、身元を隠蔽することはできます。
プロキシサーバー(プロキシサービス)は多くのIPアドレスを保有しているため、複数のIPアドレスを使い回すことができます。
クライアントとプロキシサービスの関係
クライアントパソコンにはいろいろなソフトウェアがインストールされていると思いますが、通常プロキシサーバーはクライアントのパソコンにインストールするものではなく、外部に設置されています。
プロキシサーバーはクライアントパソコンとは異なり、プロキシ用のソフトウェアがインストールされています。
またプロキシにはさまざまな種類があり、用途によって使い分けています。
プロキシの主な種類を紹介します。
- フォワードプロキシ
- リバースプロキシ
- 透過型プロキシ

これらにはさまざまな規格があり、規格のことをプロトコルと言っています。
我々がよく使うルーターにもさまざまな規格がありますが、説明文には規格ではなくプロトコルと書かれていることがあります。
インターネット上の解説サイトにはさまざまな解釈があるようですが、一般的にプロトコルは規格と解釈していいでしょう。
更に詳しく分類
プロトコルをさらに詳しく分類しました。
- HTTPSプロキシ
- HTTPトンネリング(CONNECTメソッド)
- SOCKSプロキシ
- 透明プロキシ
ここではざっくりと種類だけ紹介しましたが、詳しい仕様は専門サイトで調べてください。
ここでは曖昧模糊としたプロキシプロトコルの概要だけ、理解できたらいいでしょう。
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プロキシプロトコルの選び方
プロキシプロトコルの選び方について解説します。
用途を明確にする
まずは用途を明確にすることが大切です。
何の為にプロキシサーバーを使うのかを整理しましょう。
- 通信の安全性のため
- セキュリティ対策のため
- キャッシュ機能を利用するため
他にも使う目的はあると思いますが、用途を明確にしなければ最適なプロキシプロトコルを選択することはできません。
信用できるかどうかをチェック
プロキシプロトコルの役割を果たしていても、信用できなければ安心して使うことはできません。
ただ全くの素人は判断がつかないので、信用できる会社のプロキシプロトコルを使うのがいいでしょう。

昔と違い最近は一般の企業でもプロキシを活用するようになっており、それに伴いプロキシプロトコルも安全なものが増えてきました。
ただ全くの素人はプロキシサーバーを構築できたとしても運用するのが難しいと思われるので、できたらサポート付きのサービスを選んだ方がいいでしょう。
日本にない場合は外国産のものでもいい
プロキシサーバーやプロキシプロトコルの種類は、日本よりも外国の方が多いです。
外国産のプロキシプロトコルに不安を感じる人もいるかもしれませんが、誠実な会社であれば心配する必要はありません。
ただ言葉の壁があるので、英語の読み書きが堪能な人しか運用するのは難しいかもしれません。
運良く外国のプロキシプロトコルを取り扱っている代理店があれば、代理店経由で契約するのも良い方法です。
技術力のない人はプロキシサービスの一択
いくら優れたプロキシプロトコルを活用しても、技術力のない人が担当すれば、直ぐに躓く可能性が高いです。
そのような人は、プロキシサービスを選ぶのが一番です。
プロキシサービスとは何か?
プロキシサービスは煩わしいプロキシプロトコルの設定や、トラフィック管理などを代行してくれるサービスです。
契約内容によって料金は変わってきますが、基本的に利用者は高い技術力がなくても運用できるので、非IT産業以外の企業でも導入しやすいです。
日本にはプロキシサービスは少ないですが、世界中を範囲にすれば優れたプロキシサービスはあります。
プロキシサービスを利用する最大のメリット
煩わしい設定を代行してくれるのもメリットですが、多くのIPアドレスを保有しているのは、最大のメリットではないでしょうか。
プロキシサービスは一ヶ国だけのIPアドレスを保有しているだけではなく、数カ国のIPアドレスを保有していることが多いです。
大手のプロキシサービスになると、主な先進国のIPアドレスを保有していることが多いので、現地のIPアドレスを使いたい人は助かります。
プロキシサービスは高くはない
さすがに個人が簡単に支払える額ではありませんが、毎日のようにプロキシを使う企業であれば、コストパフォーマンスはいいでしょう。
通常プロキシサーバーを運用しようと思えば技術力に長けた専任者を置く必要がありますが、プロキシサービスの場合は、少しばかりのITリテラシーがあれば使えます。
良心的なプロキシサーバーはサポートの質も高く、素人相手であっても分かりやすい言葉で説明してくれるので心配はいりません。
専任者を置けば毎月20万円以上のコストがかかる可能性が高いですが、プロキシサービスを利用した場合は、四分の一ぐらいのコストで運用できるかもしれません。
プロキシサービスを選ぶときは安心・技術力・サーポート力をチェック
残念なことですがプロキシサービスの中には、胡散臭い業者もいます。
そのような業者と契約すれば個人情報が流出する恐れがあります。
また技術力もサポート力も貧弱または並程度であることが多いため、安心して利用できません。

安心・技術力・サポート力はホームページから判断することは難しいため、不安に思うことがあれば遠慮なく問い合わせましょう。
顧客に寄り添うような返信をしてくれる業者であれば、期待は持てるので候補にしましょう。
次にすることは利用客を調査することですが、大手企業も利用しているサービスであれば、迷わず無料体験してください。
無料体験する意義
どんな有名なプロキシサービスでも、使わなければ使い心地は判断できないものです。
使い心地を判断するには短期契約するのも一つの方法ですが、無料体験も良いです。
無料体験中に操作性や見やすさなどをチェックすることは、非常に大切なことです。
「こんなはずではなかった」という言葉がありますが、無料体験をすれば大きく期待を裏切ることはないでしょう。
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まとめ
プロキシプロトコルについて解説をしましたが、エンジニア用語って難しいですよね。
でも本記事を読めば概略は理解できたと思います。
予想ですがプロキシは飛躍的に進化し、一般の会社もプロキシを使うようになるのではないかと思っています。
そうなれば次々と新しいプロキシプロトコルが登場するようになるでしょう。
情報を集める人にとってプロキシは強い味方です。
是非とも活用してください。
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