プロキシとワイファイは別ものですが、ワイファイ経由でプロキシ接続することは可能です。
ワイファイ経由でプロキシ接続する際の基本と、ワイファイ経由ならではのメリットを紹介します。
日本の通信環境はだいぶ整備されており、ワイファイ経由でプロキシ接続する人も増えているようです。
なお本記事は初心者を対象にしているため、初歩段階から丁寧に解説します。
目次
プロキシとワイファイの概略
プロキシとワイファイの概略を解説します。
プロキシとは身元を隠すためのもの
本当はこれだけではないのですが、プロキシは身元を隠すために使われるのが一般的です。
通信時は相手のデバイスに接続しなければいけませんが、IPアドレスを参照して相手を認識しています。
これ自体は何も悪いことではないのですが、得意先のサービスに自分のIPアドレスが通知されるのは、どこか抵抗感があるのではないでしょうか?
プロキシを活用すればプロキシサービスのIPアドレスが相手に通知されるので、簡単に身元がバレることはありません。
ワイファイとは通信規格
ワイファイは通信規格の名称ですが、人が多い場所ではワイファイの電波が流れていることが多いです。
他には喫茶店などでも、ワイファイの電波は利用されています。

ワイファイは無線なので利用時はパスワードを入力することが多いので面倒だと感じる人もいるかもしれませんが、無料でインターネットができるワイファイはなくてはならないものです。
自宅でワイファイ環境を構築するときは、プロバイダから貸与されたモデムにLANケーブルを差し込みます。
ただポケットワイファイの場合は、LANケーブルは不要です。
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ワイファイ経由プロキシ接続の流れ
ワイファイ経由プロキシ接続の流れを見ます。
基本的には有線と同じ
プロキシ接続したい人は最初にプロキシサービスと契約をし、ログイン情報をもらいます。
それをもとにWindowsであればプロキシ設定ページに入力します。
設定内容さえ正しければ、プロキシ接続は成功です。
ワイファイの場合の流れ
ワイファイの電波を出してくれる無線ルーターを活用し、プロキシサーバーにアクセスします。
パソコンからのアクセスであればパソコンの設定ページの内容は有線と共通ですが、スマートフォンの場合は、スマートフォンが用意している設定ページに必要事項を入力します。

スマートフォンのOSによって設定ページの内容は多少は異なりますが、基本的にはプロキシサービスのアドレスとポート番号を入力すればいいです。
実際にプロキシ接続した時はログイン画面が表示されると思いますが、ログイン情報をクッキーに保存すれば二回目以降は入力は不要です。
ただクッキーには保存期間の上限があるため、再度入力する時はきます。
スマートフォンの場合はIPアドレスが変更
スマートフォンでもワイファイ経由のプロキシ接続はできますが、スマートフォンは独自のIPアドレスを用意しているので、プロキシサービス側に通知されるIPアドレスは有線とは異なります。
しかしログイン内容は同じなので、IPアドレスが異なっていても全く問題はありません。
外部でログイン情報を入力することはあると思いますが、ログイン情報はGoogleのkeepなどに登録しておくと、コピー操作だけで入力できるので大変便利です。
ワイファイ経由のプロキシ接続でも身元はバレる
ワイファイ経由のプロキシ接続でも身元はバレます。
プロキシサービス側に利用者情報が残るから
ワイファイ経由でプロキシ接続したらアクセス先のサーバーには、プロキシサービスのIPアドレスが通知されます。
これを利用して悪さを企む人がいるかもしれませんが、プロキシサービス側には利用者のIPアドレスが残っていると思われるので、警察が本気を出せば身元はバレるでしょう。
キャリアの記録にもアクセスの痕跡は残る
スマートフォンのキャリアにも通信記録は残っており、それと犯行時刻を照合すれば身元はバレます。
一般人が開示要求をしてもキャリアはなかなか動きませんが、警察が依頼すればキャリアは直ぐに動くでしょう。
もちろん警察は裁判所の許可を先にもらうので、勝手気ままに開示要求をすることはできません。
クライアントのデバイスにも記録が残るから
ブラウザは閲覧履歴を表示しますが、その中にプロキシサービスらしきものがあったら、身元の特定に繋がる可能性は大です。
ブラウザのキャッシュは消すことができますが、万が一消す前に当局の取り調べを受けたら、身元が特定されるのは間違えありません。
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ワイファイ経由でプロキシ接続する時の注意点
ワイファイ経由でプロキシ接続するときの注意点を整理します。
IDは隣近所の人にも届く可能性あり
パスワードを設定していても無線ルーターのIDが、隣近所に届く可能性はあります。
最近の無線ルーターは通信範囲が広いため、隣近所に届いても不思議ではありません。
実際私のスマホには、隣に住んでいる人と思われるIDが表示されることがあります。
IDが表示されてもパスワードを入力しなければ使えませんが、最近はパスワード解析のアルゴリズムが進化しており、決してバレないとは言えません。
正規のフリーWi-Fiに似た名称のワイファイがある
おそらくは個人情報の入手目的だと思いますが、正規のフリーWi-Fiに似せた名称のIDがクライアントのデバイスに表示されることがあります。
そのようなWi-Fiの電波を使い個人情報を流すと、個人情報が筒抜けになる可能性が高いです。
パスワードがなければ、ついつい接続したくなるものですが、少しでも怪しいと思ったら接続は控えた方が無難です。
暗号化されているワイファイを使う
ワイファイにも暗号化の規格がありますが、古い規格のものを使用していたら、通信内容が傍受される可能性が高くなるでしょう。
Windowsであれば暗号化の規格が確認できるので、怪しそうなワイファイだと思ったら、一度チェックしてください。
仮に規格が確認できないときは使用しないのが一番ですが、どうしても使用しなければいけないときは、クレジットカードなどの個人情報は入力しないようにしましょう。
プロキシサービス選びにも注意
プロキシサービス選びにも十分に注意してください。
ワイファイ経由でもプロキシサービスに接続できますが、肝心のプロキシサービスが怪しげな業者だったら個人情報の売買もしくは、個人情報を利用して営業活動をする可能性があります。
このようなことを避けるには、契約前に十分に調査することが大切ですが、調査ポイントを整理します。

- 有名企業も使っているプロキシサービスか
- 顧客管理は徹底しているか
- 身元は確かか
- セキュリティ対策は十分か
これらの情報をホームページだけで完全に判断するのは困難ですが、ある程度の判断はできるはずです。
プロキシサービスはサポート体制で決める
プロキシサービスによって技術力は異なりますが、顧客に信頼されるプロキシサービスは概してサポートが充実しています。
プロキシサービスは外国発のものが多く、時々説明が翻訳調になっていることがあります。
翻訳調の説明は理解しにくいため、些細なことでも迷ってしまうことがあります。
そのような時はサポートに問い合わせしたらいいですが、サポート体制のよいプロキシサービスは返信も早いし、サポート内容も顧客に寄り添ったものになっています。
まとめ
プロキシとワイファイをテーマに解説をしましたが、今後はワイファイ経由でプロキシ接続する人が増えてくると予想されます。
そう思う理由には、スマートフォンでプロキシ接続するケースが増えてきていることがあります。
誰でも使えるワイファイは5Gよりも活躍の場は広いです。
ただ本文にも書きましたが、ワイファイ経由のプロキシ接続にはリスクがあるので、極力安全な方法を選び、信頼できるプロキシサービスを選ぶことが大切です。
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