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プロキシサーバーの8080って何?
最近のプロキシサーバーは、ポート番号に8080番を使うことが多いです。ポートとは通信の出入り口のことですが、ポート番号を指定することでシステムは正常に作動します。ポートとはそのような存在ですが、8080番を使うことが多くなったのは何故でしょうか?
本記事では最近のプロキシサーバーが8080番を使う理由と、他のよく使われるポート番号についても解説します。初心者にもわかりやすいように、ポートのイロハから解説したいと思います。
プロキシサーバーを使うときはポート番号を指定する必要がありますが、記事を最後まで読めば誰もができるようになるでしょう。
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ポートの詳細
ポートとは通信の出入り口と解説しましたが、こちらのコーナーではポートのことを深掘りしたいと思います。
ポートはトランスポート層のプロトコル
ポートとはトランスポート層のプロトコルですが、トランスポート層はTCP/IP階層モデルの第三層に位置しています。トランスポート層の役割は、送信元と送信先で制御や通知を行うことです。制御と通知を行うことで、セキュリティを保ちます。
トランスポート層は便利な機能ですが、インターネットの世界にはさまざまな通信様式があります。そのためトランスポート層のプロトコルには、さまざまな番号が存在しています。
ポートの種類
インターネットの世界にはさまざまな通信様式があるといいましたが、主な通信様式を挙げます。
- FTP通信
- SSH通信
- Telnet通信
- SMTP通信
- HTTP通信
- POP3通信
- HTTPS通信
これからの中で一般のプロキシサーバーと関係しているのは、HTTP通信とHTTPS通信だと思います。HTTP通信は一般のインターネット通信で、HTTPS通信は暗号化したインターネット通信です。
ちなみにHTTP通信のポート番号は80番、HTTPS通信のポート番号は443番です。
8080番は代替HTTPポート
プロキシサーバーでよく使われる8080番は、代替HTTPポートと呼ばれています。名前の通りHTTPポートの代わりになるポート番号ですが、初めからこのようなポート番号が用意されているので、プロキシサーバーは8080番のポート番号を使うことが多くなったのではないでしょうか。
プロキシサーバーは必ずしも8080のポート番号を使う必要はなく、「80番」、「1080番」、「3128番」を使うこともあります。「1080番」はSOCKS proxyの公式番号で、「3128番」はプロキシ構築ソフトのSquid などが使っています。
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8080番をプロキシサーバーで使うときはどうすればいい?
利用しているプロキシサーバーが8080番を使っている場合、ユーザーはポート番号の欄に8080番を指定します。以下ではポート番号を指定するときの流れを紹介します。
Windows10の設定例
Windows10で、8080番のポート番号を設定する流れを紹介します。
- スタートから設定アプリを開く
- ネットワークとインターネットを開く
- 左側下にある「プロキシ」を開く
- 手動プロキシセットアップをonにする
- アドレス欄に契約したプロキシサーバーのアドレスを入力
- ポート番号に8080を入力(8080を使っていないプロキシサーバーもあるので要確認)
- 必要な人は「次のエントリで始まるアドレス以外にプロキシサーバーを使います。エントリを区切るにはセミコロン(;)を使います。」の欄を入力
- 「ローカル(イントラネット)のアドレスにはプロキシサーバーを使わない」にチェックを入れる
Windows10での設定の流れを紹介しましたが、わかりにくい箇所だけ解説します。「次のエントリで始まるアドレス以外にプロキシサーバーを使います。エントリを区切るにはセミコロン(;)を使います。」の欄はわかりにくいですが、要は除外設定です。
ここの欄を記入しなければ、すべてのインターネットはプロキシサーバー経由になります。それで問題がなければ入力しなくてもいいですが、問題がある人はプロキシサーバーを使いたくないアドレスを入力してください。
例えばYahooのサイトをプロキシサーバー経由で閲覧したくない人は、Yahooのアドレスを入力してください。例外設定に制限はありませんが、2つ以上入力するときはセミコロン(;)でアドレスを区切ってください。
次の「ローカル(イントラネット)のアドレスにはプロキシサーバーを使わない」にはチェックを入れますが、ローカルネットワーク利用時にプロキシサーバーを使っても無駄なので、必ずチェックを入れてください。
スマートフォンの設定例
スマートフォンで8080番を設定するときの流れを紹介しますが、Androidの公式ページを参考にしました。スマートフォンにはiPhoneもありますが、基本的な流れは似たようなものです。
- デバイスの設定アプリを開く
- [ネットワークとインターネット] [Wi-Fi] をタップする
- ネットワークをタップする
- 画面上部の編集アイコンから、「詳細設定」をタップする
- 必要に応じてプロキシ設定を入力する
- 保存する
スマートフォンでの主な流れを紹介しましたが、わかりにくい箇所だけ詳しく解説します。デバイスの設定アプリの出し方はAndroidスマートフォンによって異なりますが、大体はトップ画面をスライドさせたら見えます。
「必要に応じてプロキシ設定を入力する」の欄には、プロキシサーバーのアドレスと8080のポート番を入力してください。言うまでもありませんが、ポート番号が8080番以外の場合は、違うポート番号を入力してください。
プロキシサイトでは8080番の指定は必要ない
プロキシサイトというサービスがありますが、8080番も他の番号も入力する必要はありません。閲覧したいサイトのURLを入力するだけで、プロキシサーバーが使えるようになっています。
ポートの8080番やアドレスを入力するのが面倒くさい人は、プロキシサイトを利用したらいいと思います。プロキシサイトはいろいろありますが、プロキシサーバーの所在地が選べるものが便利です。
選んだプロキシサーバーの所在地に閲覧したいサイトがあった場合、無条件で閲覧できることが多いからです。海外のサイトの中には国単位でアクセスを規制しているところがありますが、プロキシサイトまたはプロキシサーバーを利用すれば閲覧できることが多いです。
8080番の指定方法がわかった人はプロキシサーバーを使おう
8080番の指定方法とアドレスの指定方法がわかった人は、実際にプロキシサーバーを使ってほしいと思います。プロキシサーバーを経験するだけであれば、無料のプロキシサーバーで構いません。ただ無料のプロキシサーバーの中には、広告収入目的のところがあるので注意してください。
害のない広告バナーであればいいですが、アドルトサイトの広告バナーには危険性があります。悪質な業者の場合、架空請求するかもしれません。万が一架空請求された場合は慌てず、ブラウザーの×ボタンを押してください。
悪質なプロキシサーバー業者が利用者のIPアドレスを知ることは可能ですが、IPアドレスを知るだけでは個人を特定することはできません。利用者の名前と住所がわかるのはプロバイダーだけなので、安心してください。
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ビジネスでプロキシサーバーを使う人は Brightdataが一番
ビジネスでプロキシサーバーを使うときは有料に限りますが、有料の中では Brightdataが一番だと思います。以下では Brightdataの特徴を掘り下げて解説します。
Brightdataは使用デバイス数に制限がない
スタッフを多く抱える会社は多くのデバイスでプロキシサーバーにアクセスすると思いますが、デバイス数が制限されていたら困りますね。Brightdataは使用デバイス数に制限を設けていません。そのため集団でアクセスするときは便利です。
使用デバイスの種類も関係ないので、ある人はパソコンで、ある人はタブレットで、ある人はスマートフォンでアクセスできます。タブレットの設定例は紹介していませんが、基本的にはアドレスとポート番号の入力だけです。
Brightdataは同時接続数に制限がない
Brightdataは同時接続数に制限がないため、多くの人が同時にアクセスしても遅延が発生することは少ないと思います。同時接続数に制限を設けているプロキシサーバーは多いですが、同時接続数を制限されたら多くのスタッフを抱える会社は困ります。
同時接続数に制限を設けているプロキシサーバーは、後からアクセスした人が待たされることになるのでビジネスでは致命的です。
BrightdataのIPアドレスは便利
BrightdataのIPアドレスは便利で、国、都市、ASNが指定できます。海外のサイトの中には国単位でブロックしているところがありますが、その場合は現地のIPアドレスを使いアクセスしたらいいです。
BrightdataのIPアドレス数は膨大で、4種類のネットワークで3,500万個のIPアドレスを用意しています。これだけのIPアドレスがあれば、IPアドレスを乗り換えるときも楽です。
Brightdataには日本人スタッフがいる
プロキシサーバーの多くは海外発で、文献は英語で書かれているケースが多いです。Brightdataも海外発のプロキシサーバーですが、こちらから申し込んでくれた人には日本人スタッフ付きのプランをご紹介します。
日本人スタッフの存在は大きく、言語面や技術面で躓いたときは日本語で気楽に相談できます。プロキシサーバーのアドレスやポートの指定は難しくはありませんが、ビジネスでプロキシサーバーを使えばいろいろな問題が出てきます。
まとめ
ポート番号の8080番について解説をしましたが、プロキシサーバーのポート番号は8080番だけではありません。ポート番号はこれからも増えていくと予想されますが、そうなれば8080以外のポート番号が主流になるかもしれません。
Brightdataのポート番号は契約後に教えてくれますが、アドレスとポート番号を取得した後は早速設定しましょう。Brightdataは世界的なプロキシサーバーで、使えば使うほど素晴らしさが実感できるでしょう。